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捕らえられたアカサタの待遇

 女だけの世界レズビアーヌにて、女性兵士たちにらえられてしまったアカサタ。

 意外にも、その待遇たいぐうは非常によいもので、とても丁重ていちょうむかえられます。


 フカフカのベッドに、高級な料理。用意された数々のもてなしに、アカサタはかえって戸惑とまどってしまいます。

「なんだ、これは?一体、なんなんだ…!?」

 そうして、逆にあやしむのです。

「もしかしたら、何かのわなか?毒でも入っているんじゃないだろうか?」と。

 それでも、おなかいていたアカサタ。散々迷ったすえに、最後は思い切って用意された料理を食べることにしました。

「ええい!ままよ!死んだら死んだで、それまでのこと!どうせ、また次の世界で生まれ変わるだけだろう!」

 もちろん、そんな保証はないのですが、この時のアカサタはとにかくお腹が空いていたのです。空腹という名の欲望に負けてしまったのでした。


 ズズズ~ッとスープを1口すすり、アカサタはうなります。

「ウウム…う、うまい!」

 そうして、スープだけではなく、肉や野菜や魚を次から次へと口へ運び込んでいきます。

 一心不乱いっしんふらんにがっつくアカサタの前に、1人の少女が現われて言いました。

「どうですか?お気に召しましたか?」

 見ると、それは全身を清潔そうなメイド服で固めた女の子でした。

「ウム。は満足である」と、冗談めかして答えるアカサタ。

「わたくしが、アカサタ様の身の回りのお世話をさせていただきます。なんなりとお申し付けください」と、メイド服の少女が丁寧な口調で言います。

「そうか。では、飲み物を持ってまいれ」と、偉そうに答えるアカサタ。

「はい。お飲み物は、何がよろしゅうございますか?」

「うん、そうだな。酒だ!酒を持ってこい!!」と、アカサタは調子に乗りまくります。

 もちろん、それに対してメイドの女の子は文句1つ言わず、お酒の種類を提示して、アカサタに選んでもらいます。そうして、間髪入かんぱついれずにお酒が届けられます。


 何から何まで、そんな感じ。

 ちょっとした不満1つ感じさせない待遇に、アカサタは大満足のまま過ごしました。


         *


 そんな風にして、数日が経過しました。

 ある日、アカサタは、女王様の前に連れていかれることになりました。この世界を支配している女王です。


「アカサタとやら、そなたは、どのようにして、この世界へとやって来たのじゃ?」と、女王様は尋ねてきます。ちょっとばかし年齢はいっていますが、非常に美しい顔立ちで、全身をきらびやかな衣装で包み込んでいます。

“年齢は、40代前半といったところか。なかなか、ととった形のおっぱいをしているな”と、アカサタは思います。アカサタの特殊能力で、服の上からでも、おっぱいをけて見ることができるのです。

「はい。実は、これこれしかじか…」と、これまでの経緯を説明するアカサタ。

 おっぱいの形の整った女王様は、それを聞いて納得します。


 それから、今度はこんな質問をしてきます。

「では、アカサタよ。そなたの望みはなんじゃ?」

 そこで、アカサタはハッキリと、こう答えます。

「ローズを返してくれ!ついこの間、この世界へと送られてきた女の子のあかちゃんだ!」

 それに対して、女王様は答えます。

「フム。よかろう。もしも、そなたがわらわの望みをかなえてくれるならばじゃが…」

 アカサタのその願いは、アッサリと聞きとげられることになりました。ただし、それには1つの条件があるのだと言います。その条件が飲めなければ、ローズも返してもらえないのです。

 さて、果して、その条件とは…?

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