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プロローグ

 どうもこんにちは。初めまして。

 突然ですが皆さんはこんなことを考えたことはありませんか?

「死んだ人間はどうなるんだろう?」と。

 ある程度生きていれば、誰でも一度は考えたことがあると思います。とはいっても答えがでた人はいないでしょう。なぜなら証拠を得ることが出来ないからです。どんなに考えを進めても、必ず最後は証明が出来なくて終わってしまいます。

 そこで私が教えて差し上げましょう。死んだ人間はどうなるのか。

 ズバリ死んだ人間は転生します。所謂輪廻転生とかそんな感じですね。

 え? もっと詳しく教えろって? しょうがないですねぇ。特別ですよ。

 まずこの世界で言うところの死とは「肉体が死んだ状態」です。したがって魂は死にません。

 まあ、魂は転生のし過ぎで擦りきれて消滅することはあっても死ぬことはありませんが。

 肉体が死ぬと魂は肉体を離れます。そして天へと、まあ所謂天国へ昇って行きます。

 天国に着くとまず生前の記憶を生まれた瞬間から死ぬ寸前まで読み取られて、犯罪はしていないかなどを調べられます。

 ここでもし犯罪者だとわかると魂の浄化作業が行われます。浄化とはまあ初期化みたいなものでして、もし浄化されてしまうともう記憶を持ったまま転生とかそんなことは絶対出来なくなります。気を付けてください。

 犯罪者でなければ普通浄化はされません。確かに転生するとき記憶は封じられますが、魂が覚えているのです。それが所謂才能と言われるものです。つまりは前世が凄い人は転生しても凄いというわけです。


 次の説明をする前に世界の在り方について説明しましょう。世界とは神様に作られるものです。より高位の神ほど沢山の世界を運営しています。世界は一つだけではないですし、神様は一人ではありません。神様はわかっているだけでも50はいます。世界にいたっては500を越えるでしょう。最高位の神ともなれば50以上の世界を運営していますからね。

 次に行うのはその膨大な数の世界の中から転生する世界を決める事です。ファンタジーのような剣と魔法の世界からSFのような近未来の世界まで数々の世界の中から選んでいただきます。あぁ、勿論ファンタジーだSFだというのはこの世界から見てですけどね。さらにここでどんな家に生まれるのかも決めることができます。例えば大貴族の家系に、とか勇者として転生するとかそういうことです。

 しかしあまりにも世界の数が多すぎてどんな世界があるのかもわからないですし、決めるのが大変だと思いますよね?

 安心してください。そのために天国ではその道のプロがいますから。


 だから安心して……死んでください。








 そう言って今まで饒舌に喋っていた男は唐突に持っていた鎌を降り下ろした。





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