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花さかじいさん Ⅴ
むかーしむかし(とは(以下略))よく育つ犬を拾ったおじいさんとおばあさんは、犬の指示によって小判を手に入れ、それを聞いた隣のおじいさんは蛇を掘り起こし、怒りにまかせて犬を殺しました。
おじいさんは、犬の亡骸を庭の片隅に埋めました。すると、一カ月もしないうちに、大きな木が育ってきました。おじいさんとおばあさんは、それで木の臼を作りました。その臼で餅をつくと、何と中から小判が山のように出てきました。
それを聞きつけた隣のおじいさんは、また同じことをやってみますがまた蛇が出てきました。怒ったおじいさんはその臼を燃やしてしまいました。
おじいさんはその臼の灰を持ちかえり、庭に埋めようとしたら、風によって灰が舞いました。
その灰は偶然通りかかった殿様の目に入り、おじいさんはめっちゃ怒られました。
結論:誰か他人にあることは、自分にも起こりうることである。
花さかシリーズはこれで終わりです。次回からは新たな昔話を提供します。