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一寸法師 Ⅰ
むかーしむかし(とは(以下略))子供のいないおじいさんとおばあさんがいました。二人は子供が欲しかったので、毎日お宮さんに参拝して、
「どうかわしらにも子供を授けてください」
とお願いしていました。
すると不思議な事に、蚊ほどの小さな子供が転がり込んできました。
「おじいさんおばあさん、どうか僕をこの家の子供に――」
「おや、こんなところに蚊が」
プチッ。
その後二人は、子供を授かることはありませんでした。
結論:所詮蚊と侮ってはならない。もしかしたらその蚊が天からの恵みであるかもしれぬ。よく観察してから潰すべき。




