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昔話  作者: 原雄一
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金の斧銀の斧

 むかーしむかし(とは言っても、登場人物が今の人間と同じ形をしているので、地球の歴史から言えば瞬きほどの時間だが)あるところに、一人の樵がいました。その樵は、来る日も来る日も木を切り倒し、生活の一部としていました。


 ある時樵は、大切な斧を池に落としてしまいます。樵が嘆いていると、池から女神らしき女が出てきました。

「あなたが落としたのは、この金の斧ですか?」

 正直者の樵は、かぶりを振りました。

「では、この銀の斧ですか?」

 樵はまたかぶりを振ります。

「それでは、このごく普通の斧ですか?」

 樵は大いにうなずきました。それこそが自分の落とした斧です、と。

「そうですか。あなたは正直者ですね。では……」

 女神は池の中に帰ってしまいました。

 焦った樵は、女神さま女神さま、斧は返していただけないのですか、と問いかけました。すると女神がまた出てきて、

「後ろの看板を見てごらんなさい」

 と言いました。

 樵が後ろを見てみると、大きな看板に『STOP! 森林伐採』と書かれていました。


 樵はそれっきり、木を切るのをやめてしまいました。



 結論:自然は大切に。

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