わらしべ長者 Ⅱ
むかーしむかし(とは(以下略))若者は、観音様のお告げの通り、一本のわらしべを大切にしていました。アブがうるさかったので、それをわらしべの先で縛り、小枝に結びつけました。
小さな男の子がそれをほしがるので、若者は気前良くあげました。すると、その子のお母さんがお礼にとミカンを三つくれました。
若者がミカンを抱えて歩いて行くと、立派な身なりの娘が、道端にしゃがんでいました。聞けば、のどが渇いて死にそうなのだとか。
若者は、先程もらったミカンを三つともあげました。
娘はお礼に、きれいな絹の反物をくれました。
若者が反物を抱えて歩いて行くと、倒れた馬と侍とその家来が見えました。どうやら乗っていた馬が突然倒れてしまったようです。
若者は馬がかわいそうになり、なんとか自分の手で葬ってあげたいと思いました。交渉すると、侍は反物と引き換えに馬をくれました。
若者は観音様に、どうかこの馬を助けてあげてください、と祈りました。すると、何と馬が生き返り、ヒヒンと鳴きました。
若者はもろ手を挙げて喜びました。
馬を引っ張っていくと、一軒の豪邸がありました。どうやら引越しをするらしく、家主があわただしく動いていました。
家主は若者と馬を見て、言いました。
「おお、何と立派な馬だろう。どうだろう、私の家と取り換えてくれないか」
若者がびっくりしていると、家主は付け足しました。
「実は外国に行くことになって、もうここには戻ってこないんだ。家だけじゃない。田んぼも畑もあげるから、どうか譲ってくれ」
若者は喜んで、馬をあげました。
「とうとう、わらしべが家や畑になったぞ」
しかし何日かしあと、大きな地震が起こりました。
若者の家は倒潰し、残ったのは畑にあった数本のわらしべだけでした。
結論:若者よ、いいではないか。一本だったわらしべが、数本になったのだ。それだけでも得をしたと思わなくては。あ、バカ、早まるな。おい待て、そんなところにロープをかけて何を……
わらしべシリーズはこれで終わりです。
そろそろネタが枯渇してきた……




