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昔話  作者: 原雄一
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桃太郎

 むかーしむかし(とは言っても、登場人物が今の人間と同じ形をしているので、地球の歴史から言えば瞬きほどの時間だが)あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。


 ある日、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。すると、どこからともなく(川から流れてきているのだから、無論、川上から)大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。

 おばあさんは、それを持ち上げて帰ろうとしましたが、重くて持ち上がりません。

 おばあさんは桃をあきらめ、うなだれて帰りました。


 桃はそのまま流れていき、『鬼が島』なる島に辿り着きました。桃はその島に流れている川に沿って流れていきます。

 すると目の前で、鬼が人間の娘を食べようとしているではありませんか。これは一大事、見逃せません。桃は勇敢に立ち向かいました。

 が、当然、桃如きが鬼に勝てるはずもなく、惨敗しました。鬼は悠々と桃を食べています。

 その時、川上から何かが流れてきました。


 洗濯物です。


 おばあさんが桃を持ち上げようとしたときに流れて行ったのに気が付かなかったのです。

 洗濯物が流れてくるのに気付かない鬼は、背後から迫りくる恐怖に何やら悪寒を感じていました。振り返ると、眼前に洗濯物が迫っているではありませんか。

 洗濯物は鬼をボコボコにしました。


 こうして、平和が戻ってきたのです。



 結論:洗濯物は川に流さないようにしましょう。

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