表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/20

19話 おっさんは、ダンジョンの暮らし方を伝授する②


 「ユイカさん、今日は狩りではなくサバイバルを教えます」

 「はい!よろしくお願いします」


 朝ごはんを食べた、俺とユイカさんは隠れ家の近くでサバイバルの練習を始めた。

 ダンジョン生活において、最も重要な事それはどんな辛い状況に陥っても生き抜くことである。

 ダンジョン生活を続けていると、深い穴に落ちてしまったり、道に迷い三日三晩彷徨うことになったりと極限状態になってしまうことがたまにある。

 もしもユイカさんがそんな状況に陥ってしまった時に役立つ術を教えておきたいので、今回はサバイバルを教えていこうと思う。


 「ユイカさん、いいですかダンジョン内で遭難した時はまず初めに安全な場所の確保を行なってください」

 「安全な場所の確保ですか、でもどうやって?」


 実はダンジョン内には各階層にいくつかセーフティゾーンと呼ばれるエリアがある。

 そこには蜜の木と呼ばれる木が生えており、その木から発される香りには魔物やモンスターが嫌う成分が含まれており、その木の周りには魔物やモンスターは近寄らない。

 そのためダンジョン内で遭難した時は、まずはじめにこの木を探すことが大切なのだ。


 「蜜の木を探すのです」

 「あー、蜜の木!知ってます別名魔除けの木ですね、ダンジョンにもあるんだ」

 「そうですそれです、ええ、ダンジョン内にもあります、ただ生えている場所が限られてますので見つけるのはなかなか大変です」

 「そうなんですね」

 「そこでこれを使ってください」


 そう言って俺はポケットから、大きな種を一つ取り出した。


 「それは?」

 「これは蜜の木の種です」

 「ええ!凄いです、はじめて見ました」

 「この蜜の木の種は特殊でして、植えると20分ほどで木になります」

 「す、凄い、なるほどそれを使って安全な場所を確保するんですね」

 「ええそうです」


 この蜜の木の種には、希少生物である神仙魚の鱗をすりつぶしたものが塗られている。

 神仙魚の鱗には、触れた者に生命力を与える力があり、それによりこの種も植えればすぐ育つ仕組みになっているのだ。

 この三級ダンジョン内にも、神仙魚の生息地がありそこでこの鱗は入手できるが、神仙魚は数が少ないのでユイカさんにもまだ生息地は教えられない。

 ユイカさんがもっと成長したら教えるつもりではいる。


 「なるほど、安全な場所の確保はわかりました、その次にやるべき事はなんでしょうか」

 「次は寝床です」


 ダンジョン内には、柔軟岩と呼ばれる柔らかい岩がある。

 この岩が簡易的な寝床に最も適しているのだ。


 「寝床ですか」

 「ユイカさんこっちへ来てください」


 そう言って俺は、隠れ家近くにある柔軟岩の近くへユイカさんを誘導した。

 

 「ユイカさん、この岩を持ち上げてみてください」

 「持ち上げですか、できるかな」


 そう言いながらユイカさんは、自分の背丈の半分くらいの大きさの岩をぺちっと叩いた。


 「できますよ、ただし魔力を込めてください」

 「魔力ですか、わかりました」


 そうしてユイカさんは魔力を込めた腕を岩の下に潜り込ませ、岩を持ち上げた。


 「うわっ!上がりました、上がりましたよタツベイさん!!」

 「良かったです、この柔軟岩は魔力を込めた状態で持つと物凄く軽くなる特性があるのです、ただし魔力を込めるのをやめると元の重さに戻るので注意は必要ですが」

 「そうなんですね」


 そう言ってユイカさんは静かに柔軟岩を地面に置いた。


 「この岩は寝心地が良く寝床に最適なので覚えておいてください」

 「はい!」

 「じゃあ次は、ダンジョンで作るダンジョン料理に最適な食材を教えます!」

 「やったー!」

 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ