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第17話 祝いの宴


 「着きましたー!」

 「お疲れ様です」


 槍豚の狩りが終わり、俺とユイカさんは隠れ家へと戻った。

 隠れ家へ戻ると俺はすぐ槍豚をユニークアイテム瞬間冷凍保存布から取り出した。

 これはこの布で包んだものを自分の持ちやすいサイズまで縮小させ、しかも冷凍保存してくれる便利アイテムである。

 昔、俺がいた村でははじめて狩りを成功した者に酒とうまい肉を振る舞うしきたりがあった。

 それに倣い今回もユイカさんに肉料理を振る舞おうと思う。

 作るのは槍豚のステーキを作る予定だ。

 

 「じゃあ料理を作りますね」

 「ありがとうございます!ていうかいつも作ってくれてるので、今回は私も手伝いましょうか?」

 「いえ大丈夫です、それに今回はユイカさんのはじめての狩り成功を祝う料理なので、私に作らせてください」

 「え、あ、はい」


 手伝ってくれようとしたユイカさんには悪いが、今回こそは俺が作りたい。

 まぁでも毎回俺が作っていたもんな。

 次から作るときは、ユイカさんにも手伝ってもらうのもあり。

 

 「うん、いい感じだ」


 食べやすい大きさに切った槍豚を弱火で焼くこと5分、結構焼けてきた。

 今回はじっくりと焼きたかったので、ユニークアイテムである火力調整石を使っている。

 この石はこめた魔力によって温度を変える性質があり、これを使い槍豚の中にもしっかりと火を通すことができた。

 あとは、この前取れた岩塩をかければ完成だ。

 付け合わせにサラダとコーンスープも作ったのでそれも頂く。


 「よし完成したぞ」

 「できたんですね!お腹空きましたー」


 完成した事を伝えると、リビングでケルベロスと遊んでいたユイカさんがこちらにかけてきた。

 

 「お待たせしてしまってすみません、では食べましょうか、今回はユイカさんのお祝いですので槍豚のステーキにサラダ、コーンスープを用意しました」

 「わぁ、全部大好物です!!」

 「それではいただきます」

 「いただきまーす!」


 ユイカさんはまず初めにコーンスープを軽く口をつけた。


 「美味しい!なんですかこのスープとても美味しいです」

 「ああこれは、岩石とうもろこしを使って作っています」

 

 岩石とうもろこしとは、この地域に広く存在している岩である。

 ただ他の岩とは違い火を通すと、とうもろこしのような味になる不思議な岩で、この地域ではよく食べられていて、ふるさとの味という感じだ。


 「岩石とうもろこし!小さい頃よく食べてました、ではお肉もいっちゃいますね」

 「どうぞ、どうぞ」


 そう言ってユイカさんはカプっとお肉に噛み付いた。


 「おいしぃぃ!!」


 お肉を食べた瞬間、ユイカさんから笑みが溢れた。

 あ、そういえばお酒も一緒に飲まないと、お祝いにならないな。


 「ユイカさん、お酒呑みますか?」

 「はい!頂きます!」


 俺はお祝い用の赤ワインを開け、ユイカさんのグラスに注いだ。

 

 「私の地元のワインです、お口に合うといいのですが」

 「おお、タツベイさん地元のですかそれは興味深いです」


 そうしてユイカさんは赤ワインを呑んだ。


 「飲みやすいですね、20歳になったばかり私でも美味しく飲めます」


 え、ユイカさんって20歳なの?

 てっきり24とかだと思ってた。

 俺より22個も下なのか、接し方もっと気をつけないとな。


 

 

 

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