表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/18

第15話 はじめての狩り



 「霧の剣、四の型10本突き!!」

 『ズドン』


 鋭い突きを放ったユイカさんは、3日前に俺が砕いた岩と同じくらいの大きさの岩を砕いた。


 「お見事です」

 「ありがとうございます」


 俺が褒めるとユイカさんはぴょんか跳ねて喜びをあらわにした。

 この3日、ユイカさんにはひたすら突きをのモーションで神威を使ってもらい。

 突きの動きに神威を使うことを身体に覚えさせた。

 その甲斐あって、3日という短期間で10本突きを使えるようになった。

 ただ、まだ精度はあまく10本出ることもあれば8本になったり、5本になったりしている。

 それでもよくやっている。

 やはりユイカさんと霧の剣は相性がいいようだ。


 「まだまだ荒削りですが、10本突きもできてきたのでそろそろ実戦といきましょう」

 「実戦……た、タツベイさんも手伝ってくれますか?」

 「いいえ、手伝いません」

 「そ、そうですか」


 俺が手伝わない事を伝えると、ユイカさんはしゅんとしてしまった。

 でもここでユイカさんを手伝ってしまうのは、ユイカさんのためにもよくない。

 なのでここは心を鬼にして、ユイカさんに向き合わなければならない。


 「今回ユイカさんには狩ってもらうのは槍豚です」

 「槍豚ですか」


 槍豚は前回俺が倒したモンスターである。

 この前は寝込みを襲ったが、今回は寝込みではなく起きている時に戦ってもらう。

 槍豚は獰猛なモンスターではないが、弱くはない。

 突進攻撃をまともに受ければ俺でも内臓破裂の危険がある。

 今のユイカさんにとって、結構ギリギリな相手になるとは思う。

 でもそんな相手に勝ってこそ、自信がつくものだ。


 「まぁでも、流石に防具なしだときついからこれをあげます」

 「これはこの前つけた赤いローブです!」


 その通り、これは前回のボス攻略戦でユイカさんに着てもらった鎧布でできた赤いローブである。

 前に着てもらったとき、よく似合っていたのでいつか渡そうと思ったが、いいタイミングで渡せて良かった。


 「それをつけていれば大きなダメージは入りにくいと思うから、この3日で覚えた10本突きを信じて倒してほしい」

 「わかりました!私、頑張ります」


 よしユイカさんやる気になってくれたぞ。

 これなら多分勝てるはずだ。

 ただユイカさんの10本突きが、ランダムで突きの数が減る事が気掛かりだな。

 なんとか本番で成功してほしい。


 「ではさっそく、今から狩に出かけましょう」

 「い、今からですか!」

 「ええ、今からです」


 そうして俺とユイカさんは槍豚のいる第三層へと向かった。


 



 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ