第9話 秘密の巻物
迷宮の奥に到達した蓮と翔は、薄暗い小部屋の中心に置かれた古びた巻物を発見した。巻物は埃に覆われ、時代の重みを感じさせる。しかし、そこから微かに光が漏れ、何か重要な情報が封印されていることを示していた。
蓮は慎重に巻物を手に取り、開封する。そこには過去の因習や、屋敷内で行われた儀式の記録が細かく書かれており、特定の暗号が刻まれていた。翔も巻物を覗き込み、古文書と照らし合わせながら符号を解析する。
「この符号…屋敷の隠し部屋と繋がっている」蓮は静かに呟く。二人は呼吸を整え、巻物の示す方向へ慎重に進むことを決めた。しかし、その瞬間、部屋の影が微かに揺れ、異形の気配が二人を取り囲む。
蓮は影斬りを構え、翔も風翔脚で天井や壁を駆け巡りながら異形の攻撃を回避。影縛りで異形の動きを一時的に封じ、巻物を守りつつ通路を進む。屋敷全体が、二人の動きをじっと観察するかのように静まり返る。
巻物には、黒幕「深淵の影」の力が屋敷に及ぶ範囲や、過去に因習を行った人物の痕跡が記されていた。それを読み解くことで、蓮たちは屋敷の謎を解く手掛かりを得られる。しかし、巻物の情報は断片的であり、さらなる探索と戦いが不可欠だ。
蓮は深呼吸し、翔と目を合わせる。「ここからが本格的な戦いだな」翔も頷き、二人は互いに信頼を確認し合い、巻物が示す次の隠し部屋を目指して歩き出す。闇に潜む気配は消えず、屋敷の迷宮は二人を試すかのように静かに待ち構えていた。




