第7話 深淵の影の兆し
蓮と翔は隠し通路を進み、屋敷のさらに奥へと足を踏み入れた。通路の壁には奇妙な紋様が刻まれ、光が微かに反射して神秘的な雰囲気を作り出す。二人は息を潜め、忍び足で進む。
突然、闇の奥から冷たい視線を感じる。蓮は影斬りを構え、翔は風翔脚で天井近くに飛び上がる。空気が重く、屋敷全体が二人の動きをじっと見つめているかのようだった。
「これ…黒幕の気配だ」蓮は小声で呟く。翔も頷き、周囲の警戒を強める。壁の絵画の中の人物が微かに動き、足元の影が生き物のように蠢く。屋敷に潜む異形の気配が、徐々に二人に迫り始めた。
蓮は古文書を取り出し、過去の儀式の記録と符号を照合する。深淵の影が屋敷全体に力を伸ばしており、異形を操る手がかりがそこにあることを悟る。翔と息を合わせ、影縛りと風翔脚で異形の攻撃を防ぎながら、進む道を確保する。
広間に出ると、床下に潜む通路の扉が浮かび上がり、巻物が光を帯びる。蓮は慎重にその扉を開き、中を覗き込む。そこには、過去の儀式で使用された道具や符号が整然と並び、屋敷の因習の核心に触れる手掛かりとなっていた。
「ここが…黒幕の影響の源かもしれない」蓮は心の中で決意を新たにする。翔も静かに頷き、二人は手を取り合うように、闇の奥深くへと歩みを進めた。背後の影が微かに動き、屋敷全体が次の試練を告げている。




