第6話 闇に潜む気配
隠し部屋を抜け、狭い通路を進む蓮と翔。通路の壁は古びてひび割れ、微かな風の音が耳をざわつかせる。足音を忍ばせながら慎重に進む二人の前に、闇の奥で不自然な気配が揺らめいた。
「誰か…いるのか?」蓮が囁く。だが返事はない。影の気配だけが通路を這うように動き、二人の背筋に冷たいものが走る。蓮は影斬りを構え、翔も風翔脚で周囲を飛び回る。影縛りを使い、潜む異形の動きを封じる準備を整える。
通路の先には、屋敷の古い仕掛けや罠がいくつも仕込まれていた。床の板がわずかに浮き上がり、壁の一部には細工された鍵穴。翔は巧みに踏み分け、蓮はその動きに合わせて影斬りを放つ。異形がわずかに顔を見せるたび、二人は呼吸を整え、瞬時に反応する。
やがて通路の奥に小さな広間が現れた。そこには、古文書や巻物が無造作に積まれ、壁には奇妙な絵画が掛かっている。蓮は絵の中の人物の視線が自分たちを追うことに気づき、慎重に調査を開始。翔も周囲の異常を確認し、巻物の中の暗号や符号を読み解く。
突然、広間の影がうごめき、異形の触手が現れる。蓮は影斬りで応戦、翔は風翔脚で移動しつつ異形の攻撃を回避する。火遁流術の気配が遠くから届き、月影さくらの援護が二人を支える。三人の連携により、異形は一時的に退けられ、広間は静寂を取り戻す。
蓮は深呼吸し、巻物を手に取る。「この屋敷には、まだまだ秘密がある…」翔も頷き、二人は互いに確認し合う。闇に潜む気配は消えたわけではないが、二人の決意は固まった。屋敷の奥深くに潜む因習と異形の正体を解き明かすため、蓮と翔はさらに歩みを進める。




