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第5話 隠し部屋の入り口

蓮と翔は広間を抜け、絵画が示す方角へと進んでいく。壁の隙間や床の微妙な段差に目を光らせながら歩くと、やがて古い棚の裏に微かな隙間を発見する。蓮はそっと手を触れると、隠し扉がゆっくりと軋みを立てて開いた。


「ここだ…」蓮は小声で呟き、翔に合図する。二人は慎重に中へ足を踏み入れる。薄暗い部屋の奥には、埃をかぶった古文書や古道具が積み上げられ、時代を超えた重みが空気を支配していた。部屋全体が、かつて行われた儀式の痕跡を静かに語りかけてくる。


蓮が古文書を手に取り、文字を追うと、過去の因習や屋敷の異形に関する手掛かりが現れる。翔も周囲を調べ、床下に潜む小さな通路や、壁に隠された鍵穴の存在に気づく。二人の緊張感は高まり、互いに無言のまま準備を整える。


突然、隠し部屋の影がうごめき、異形が姿を現す。蓮は影斬りを放ち、翔は風翔脚で瞬間移動しながら敵を攪乱。月影さくらの気配が遠くから近づき、火遁流術で襲撃してくる異形の動きを制御する。三人の連携が初めて試される瞬間だった。


戦闘の最中、古文書に記された符号が光を帯び、隠し通路の扉が浮かび上がる。蓮と翔は互いに視線を交わし、慎重に通路へ進む。通路は屋敷内部の深部へ続いており、異形の痕跡と因習の秘密が交錯する未知の空間へと繋がっていた。


蓮は心の中で決意を固める。「この屋敷の謎を解き明かす。そして因習を終わらせる。」翔も頷き、二人は静かに、しかし確実に隠し部屋の奥へと足を進めた。闇に潜む異形は消えたわけではない。だが二人は互いに信頼し、屋敷の真実に向かって歩みを止めなかった。

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