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第4話 絵画の秘密

蓮と翔は、迷宮の廊下を抜けて広間に辿り着いた。そこには古びた絵画が壁一面に掛けられ、ほこりをかぶった空間の中で不気味に存在感を放っている。風のないはずの広間に、かすかに絵の中の影が動くような気配を蓮は感じた。


「この絵…ただの絵じゃない」蓮は慎重に近づき、目を凝らす。絵画の風景や人物は微妙に歪み、まるで屋敷の中の別世界を映しているかのようだ。翔も静かに視線を走らせ、絵に隠された異常な兆候を探る。


蓮が指で触れると、絵の中の光が微かに揺らぎ、床に映る影が生き物のように動き出す。突然、影が広間を覆い、蓮の体を締めつけるように襲いかかる。だが蓮は瞬時に影斬りを放ち、翔は風翔脚で高速移動して二人の距離を確保する。異形の気配が空間を震わせ、静かな緊張感が広がる。


絵画には過去の儀式や因習の象徴が描かれていた。蓮は古文書を思い出し、記されていた暗号や符号と照らし合わせる。「これ…屋敷の秘密の手がかりだ」蓮は翔に囁き、慎重に分析を続ける。絵の中の人物や建物の配置が、屋敷内の隠し部屋や通路を示しているのだ。


やがて蓮は、絵画の一部に光る印を見つける。それは過去の因習が残した痕跡であり、次に進むべき方向を示す合図だった。二人は深呼吸をし、広間の静寂に耳を澄ませる。影が揺れ、屋敷全体が息を潜めて見守る中、蓮と翔は絵画の秘密を手掛かりに、さらなる迷宮の奥へと歩みを進める。


異形の気配は完全に消えたわけではない。だが蓮と翔は互いの存在を頼りに、一歩ずつ慎重に屋敷の真実に迫ろうとしていた。絵画が示す過去と因習の謎は、これから二人が直面する試練の序章に過ぎなかった。

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