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第23話 影の蠢き
見えざる結界を前に、蓮と翔は互いに呼吸を整える。結界の中心部に進むためには、周囲の影の蠢きに注意を払わなければならない。通路の壁や天井、床の下から、微かに影が蠢き、二人を誘い込もうとしている。
「影が…動いている」蓮は呟き、翔も頷く。影縛りを駆使し、二人は慎重に進む。風翔脚で天井や壁を駆け、通路の安全なルートを確保しながら、影の動きを封じる。
突然、通路の奥から異形の影が飛び出し、二人に襲いかかる。蓮は影斬りで迎撃し、翔は風翔脚で素早く回避しつつ反撃を仕掛ける。異形は触手のように二人を捕えようとするが、連携した動きで封じ込める。
蓮は巻物を手に取り、結界と影の符号を解析する。古文書と照らし合わせることで、影の蠢きのパターンが次第に明らかになり、安全に通過する方法が見えてくる。翔も符号の情報を確認しながら、異形の動きを牽制する。
戦いが落ち着くと、二人は深呼吸し、互いに視線を交わす。「影の蠢き…これを越えれば屋敷の核心部に近づける」蓮は決意を新たにし、翔も静かに頷く。二人は互いの信頼を胸に、影の蠢きを乗り越え、屋敷の奥深くへと歩を進めた。
屋敷の闇は消えず、影と結界が二人を試すかのように静かに息を潜めている。蓮と翔は、未知なる試練に向かって慎重かつ果敢に進み続けた。




