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第17話 見えざる敵
蓮と翔は絵画の呪縛を抜け、屋敷のさらに奥へ進む。通路は暗く狭く、足音ひとつも慎重に響かせなければならない。壁や床には微かな振動が伝わり、異形の気配が潜んでいることを示していた。
「どこから襲われるか分からない…」蓮は小声で呟き、翔も黙って頷く。影縛りと風翔脚を駆使しながら、二人は慎重に前進する。闇の中で微かに揺れる影が、まるで生き物のように二人を追いかけてくる。
突然、通路の奥で空気が歪み、見えざる敵が襲いかかる。蓮は瞬時に影斬りを放ち、翔は風翔脚で移動して回避する。異形は透明な影のように姿を変え、攻撃の方向を掴ませない。
「影縛り!」蓮の声とともに術を放つと、見えざる敵の動きが鈍る。翔はその隙に跳躍し、異形の背後を突く。連携のタイミングが完璧に噛み合い、二人は敵を一時的に封じ込めることに成功する。
通路の奥には、過去の因習の象徴である古文書や巻物が置かれていた。蓮は手に取り、符号と暗号を解析しながら、次に進む安全なルートを確認する。翔も周囲を警戒し、異形の気配に備える。
戦いが落ち着いた後、蓮は深呼吸をし、翔と視線を交わす。「見えざる敵…油断はできない」翔も頷き、二人は互いに信頼を確認し合いながら、屋敷の核心部へ向けて歩を進めた。闇の迷宮は、まだ二人の試練を続けている。




