第11話 影の襲撃
蓮と翔は通路の奥深くに進み、屋敷の静寂に包まれた小部屋へとたどり着いた。だが、安堵する間もなく、床下や壁の影から異形の気配が一斉に立ち上がる。闇の中でうごめく影は、まるで生き物のように二人を包囲しようとしていた。
「来たか…!」蓮は影斬りを構え、瞬時に影の動きを切り裂く。翔も風翔脚で天井や壁を駆け回り、異形の攻撃をかわしつつ反撃を仕掛ける。二人の動きは呼吸を合わせた連携となり、闇の襲撃に対応する。
影は一度消えたかと思えば、床下や壁の隙間から再び現れ、二人を追い詰める。蓮は影縛りを用い、異形の動きを一時的に封じることで、翔が安全に移動できる道を作る。屋敷全体が、まるで二人を試すかのように呼吸を潜めている。
小部屋の奥には、過去の因習や儀式に関する手掛かりとなる古文書や巻物が散らばっていた。蓮は戦いの最中にそれを回収し、符号や暗号を解析する。巻物には、屋敷の隠し通路や異形の出現パターンが記されており、次の行動に不可欠な情報が含まれていた。
戦闘がひと段落すると、二人は深呼吸し、互いに視線を交わす。闇の影は完全に消えたわけではなく、屋敷全体が二人の動きをじっと見守っている。蓮は心の中で決意を固める。「この屋敷の秘密を解き明かす。そして因習を終わらせる。」
翔も頷き、二人は再び慎重に通路を進む。影の気配は消えず、屋敷の迷宮は依然として二人を試すかのように静かに息を潜めていた。次の試練が、すぐそこまで迫っている。




