表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/122

16 どこにもバカは居る

3日目の1時間目は体術Ⅰ。

4歳から伯爵家の騎士団長に仕込まれたし、体を動かすのは好きなので問題無い。

筋力を付けるために剣術同様に身体強化は最小限にして体を鍛える。

魔法に頼る事が多くて筋肉量が少ない俺にとっては有り難い科目。

力技だけでなく、師範が見せてくれる様々な関節技はどちらかというと小柄な俺にとってはめっちゃ使い勝手の良さそうな技。

師範の動き1つ1つをじっくり見て動きを何度もなぞって覚える。

組み手では助手の先生が相手をしてくれるので関節技を掛けさせて貰う。

関節技で大切なのは足捌きや対捌き。

何度も繰り返し練習させて貰えた。躱し方や返し技も教えて貰えるので俺にとっては楽しい科目になりそうだ。



2時間目は魔法実践Ⅰ。

必修科目なので受けない訳にはいかなかったが苦戦した。

授業の殆どが属性攻撃魔法の練習。

練度を上げ、発動速度、命中率、威力を向上させると同時に魔力量の限界を自覚する為に攻撃魔法を繰り返し撃つ。

魔力が少なくなって気持ち悪くなるまでに何発撃てたかを記録する。

騎士科や官吏科には数人いるらしいが、俺は魔法科では唯一の加護無し、訓練場の隅で1人ぼっちで生活魔法の練習となった。

掃き集められた落ち葉を1掴み取って地面に置き、火魔法で着火する。

チョロチョロと流れる水で地面に絵を描く。

風魔法で近くにいたカナリーさんのスカートを捲ったらめっちゃ怒られた。

前世ならコンプライアンス室経由で社長案件だけど杖で殴られただけで済んだ。

めっちゃ痛かったし、女学生なのに野暮ったいカボチャパンツで殴られ損だった。

ぐぬぬ。



「いくら何でもスカート捲りは拙いだろ。」

昼休みにアルトにも怒られた

「だって暇だったんだもん。」

「まあカナリーさんが白だと判ったから良いんじゃない?」

イエローは離れた所にいたのにちゃんと見ていたらしい。

「白だったのか?」

ジュリアは残念そう。どうやら見損なったようだ。

「おう、綺麗な白だ。」

「次にやる時は先に言ってくれよな。」

全然色気の無いカボチャパンツでも興奮するらしい。

ミニスカートのJKを見たら鼻血を噴いて引っ繰り返るだろうな。

「そうじゃないだろ。平民相手だったから怒られただけだが、貴族相手なら退学ものだぞ。」

ジュリアンがアルトに怒られた。

や~い、や~い。

「アルトにじゃなくてキラに言っているんだからね。」

怒られたのは俺らしい。

「へいへい。」



午後の授業は政治学Ⅰ。

「この授業では王国行政を司る各殿について学ぶ。殿の詳しい職務については次回以降として。今日は概略と王城のどこにあるかを覚えて貰う。」

殿の事なら結構詳しい。

係長級試験の時に各殿の卿から説明を求められたので、ついこの間まで各殿を走り回っていた。

「まず重要なのは3年前に作られた公正化特務部隊である。」

おいおい、公特が一番重要なの?

教授の口から公特の設立経緯や学院正常化、官吏公正化への貢献などが滔滔と語られる。

こっぱずかしくてずっと下を向いていた。

「ということで、以前から人気のあったキラという名前が今では王都で最も多く名付けられる名前となった。あと10年もすれば王都にはキラという名が溢れ、キラキラと眩い都となるであろう。」

なんのこっちゃ。

1時間でどっと疲れた。



4日目の1時間目は経営学Ⅰ。

「経営学を担当するマイドだ。大型魔道竈を製作するオオキニ工房の会頭を務めている。魔法使いを目指す諸君の中には経営に興味を持っていない者も多いだろうが、経営の基本は費用対効果、即ちいかに少ない費用で多くの効果や利益が得られるかだ。魔法使いもいかに少ない魔力で大きな成果を上げるかを考える。根本的な考え方は全く同じだ。」

先生が学生達を見回す。

この先生は特任教授。

机上の空論になりがちな貴族出身の経営学者よりも実務経験者の方が良いというアウトマンの意見で懲戒免職にした教授の後任として招いた人物。

そんな経緯から俺も受けてみたいと思っていた授業。

「また、魔法使いは研究や装備に多額の費用が掛かる。国や領主が無尽蔵に研究費をくれるなら良いが、そんな事は有り得ない。少ない予算でいかに研究成果を出すか。装備にしても、総額が限られている中でいかに良い装備を揃えるか。すべては費用対効果である。防御力の低い安いマントを使って命を失っては元も子もない。かといって、高級なマントを買ったおかげで攻撃力が低くて手柄を上げられないのも拙い。杖とマントを揃えたが、安い靴で足が滑って転んでばかりだったでは洒落にもならない。大切なのはバランスだ。」

先生が再度学生達を見回す。

「大事な事だからもう一度言う、大切なのはバランスだ。費用対効果を考えてバランスの良い判断をする、これが経営だけでなく人生の分岐点でも生きて来る。この講座では歴史や政策の大きな分岐点となった具体的な事実を題材に、その時の責任者がどのように判断したか、どのようにすべきだったか、またその結果どうなったかについて考える。」

その時歴史は動いた?

「次回の授業では、不正行為が横行して教育の質が低下し、優秀な志願者にそっぽを向かれた最高峰の学校を名も無い少年が建て直した、通称“王立学院の奇跡”について議論する。経緯については図書館に資料がある。来週までに調べておくように。」

って、名も無い少年は俺?

名前はあるぞ。

“王立学院の奇跡”? 誰だそんな恥ずかしい名前を付けた奴は。

図書館に資料があるだと? 

俺は見てないぞ。

やだよ、そんな討論。

次回の無断欠席が決まった。

念の為に図書館を覗いたら、俺の資料は赤竜討伐以後だけだった。

ちょっと安心。



2時間目は大陸地理Ⅰ。

大陸地理Ⅰでは大陸全体の地理についての概要を学ぶ

初めて見る大陸の概略図。

「へぇ~。」

「ほぉ~。」

新鮮で楽しい授業になりそうだった。

学院が有るのは大陸4大国の中でも最強と言われるミュール王国。

北には面積では最大の帝国があるが、寒さのせいで穀物の育ちが悪く人口は王国の3分の2。

西にはウスラ公国とポンチ王国が南北に並んでいる。

南は山に囲まれた小国群と4大国の一つであるドウデル王国が東西に並んでいる。

東には山で囲まれた神国、教会の最高権力者である教皇が統治する宗教国家。

その南には軍事国家コマールがある。

それぞれの国とは嶮しい山や強力な魔獣の住む森で隔てられていて、山や森を切り開いた細い道で繋がっている。

大陸の南には幾つかの中程度の国があって、最南端には魔王が率いる大魔王国がある。

大魔王国に住む魔族は強力な魔法を使うので4大国の1つに数えられている。

魔王が居ると聞いてびっくりしたが、周辺の人国とも仲が良い平和な国らしい。

いつか大魔王国に行って魔族の魔法を見たいかも、なんて思った。



午後の授業は魔獣学Ⅰ。

初日は入学式だったので今週の授業は4日間

明日から2日は週末のお休み。

魔獣学がこの時間にあるのは学院が冒険者活動を推奨しているから。

王都の南側には比較的安全な草原があり、初級冒険者向きの薬草採取場となっている。

魔獣の多いこの世界では魔獣と戦う経験も大切。

王立学院生は冒険者ギルドに登録すれば即Dランクのベテラン冒険者扱い。

入学試験科目になっているので皆が剣や魔法を使えるし、弱い学生は護衛を連れて来るのでDランクでも問題は無い。

弱い魔獣でも実際に倒せばその脅威が判ると言う事で、魔獣学では年に2回計20点が冒険者活動の得点として認められるので俺にとってはラッキーな科目。

王都の北にある黒い森の脅威を忘れぬようにという事から始まった学院の伝統科目らしい。

週末に1泊2日で冒険者活動をする場合には、事前に届けを出せばこの時間を買い出しなどに充てる事も出来る。

1年生は冒険者の基礎知識と王都周辺の魔獣についての講義。

明日から2日間森に入るが、抜けるのは目立つし準備も要らないので出席した。

ランクの説明や獲物の横取り禁止などの基本事項ばかりなので楽な科目だった。



週末の休日は冒険者活動。

1泊2日で王都の北にある黒い森に入る。

王都は元々が黒い森から溢れて来る強力な魔獣を防ぐ砦として造られた。

人口が増えて大きな街となったのは騎士団や冒険者が黒の森外縁部の魔獣を倒して比較的安全になったから。

だが黒い森の奥に強い魔獣が居るのは今も変わらない。

奥にいる魔獣はBランク以上の常時依頼になっているので買い取り価格も高いし良い魔石が取れる。俺にとっては希少な素材も獲れる絶好の稼ぎ場になる筈だ。

王都での冒険者活動は初めて。

最初なので黒い森に近い北門脇にある北門冒険者ギルドに行った。

大陸を統括している冒険者ギルド本部とは別に、王都の東西南北にある4つの門の近くにはそれぞれ冒険者ギルドがある。

奥の魔獣は常時依頼なのでギルドに寄る必要は無いが、浅い場所での討伐依頼や採取依頼が出ているかもしれないので北門ギルドに寄ってみた。

黒い森に近いので北門ギルドの冒険者はレベルが高いと聞いた事がある。

ギルドに入った瞬間に突き刺さった視線で成程と納得した。

初見の魔獣への対処を間違えば命を落とすのが冒険者。

数多くの戦いを切り抜けた高ランク冒険者は相手の力を見抜く目も持っている。

とはいえ、どこにもバカは居る。

「おいおい、ここはガキが来る所じゃねえぞ。家に帰ってお母ちゃんのおっぱいでもしゃぶってな。」

スキンヘッドのおっさんが肩に担いだ大斧をこれ見よがしに揺らす。

後ろの酒場で飲んでいるおっさん達が楽しそうに俺を見てる。

「はぁ。後ろのおっさん達は俺の力を認めてくれているみたいだけどね。もう少し相手の力を見る目を養わないと死ぬよ。」

「何だと、ふざけんな。」

おっさんが斧を振り回・・せなかった。

縮地で飛び込んだ俺の剣がおっさんの大斧の柄を切り飛ばしていた。

ゴン!

大斧の先がおっさんの後ろに落ちる。

急に軽くなった大斧、いや斧の柄を振り切った勢いでおっさんがこけた。

「俺の、俺の大斧が~っ。全財産叩いて買ったばかりなのにぃぃ~。」

スキンヘッドのおっさんが2つに切られた大斧を持って大泣きしている。

これって、どうすればいいんだ。

「兄ちゃんやるな。」

「良い剣だ。ドラゴン素材だな。」

「魔鉄の柄が一瞬で真っ2つとはさすがだ。」

奥にいた冒険者達から声が掛かった。

「えっと、どうも。」

間の抜けた挨拶になってしまった。

「まあよろしく頼む。キラが黒い森に入ってくれたら俺達も助かる。」

俺がキラだとバレている。

驚いて冒険者の顔を見る。

「その歳で、その腕だ。キラしか有り得ねえよ。」

エスパーでは無いらしい。

「あはははは、宜しく。」

「「「おう。」」」

「あれはどうすれば良いですか?」

大泣きしているスキンヘッドのおっさんを目で示す。

「あの状況で怪我1つなかったんだ。安い授業料さ、ほって置けばいい。」

北門ギルドはやはりレベルが高かった。



めぼしい依頼が無かったのでギルドを出て黒い森に向かう。

今日はお試しなので森の中を走りながら魔獣を倒して進む。

奥に進むほど魔獣が強くなってくる。

禁書庫の本を参考にして探知魔法を改良したので魔獣の強さが光の点の大きさでマップに示されている。

めちゃめちゃ大きい光の点はまだ見えない。

大きな木の幹に寄り掛かり、結界を張って寝た。

朝までに3度魔獣に襲われて目を覚ましたが、十分に眠れた。

今日中に帰らないといけないのでそれ程奥まではいけない。

薬草や果実、木の実などを探しながら魔獣を倒す。

珍しい薬草や果実を見つけてテンションが上がった。

気が付いたら日が傾きかけていたので慌てて空に飛び上がり、飛行魔法で北門に帰った。

ギルドに魔獣を納め、代金はギルドカードに振り込むよう頼んで急いで学院に戻った。

ギリギリで晩御飯にありつけた。



週明け最初の授業は魔法Ⅰ

前世のホームルーム的な意味も兼ねてどのクラスも週明け最初は担任の授業。

相変わらず魔力操作の練習なので以前路地の露天商で買った魔法陣の本を思い出しながら色々と解析して時間を潰した。

人の名前は全然覚えられないのに、魔法陣は一度見れば細かな所まで覚えている。

自分でも魔法関係の記憶力の良さに驚いた。

これもきっと創造神様のお陰なのだろう。



2時間目は植物学。

最初の授業という事で学院の植物園の見学。

見た事の無い植物が一杯。

きちんと区分けして名札が付いているので判り易い。

特徴や役立つ効能、生育法などはこれからの授業で教えてくれるらしい。

驚いたのは大温室。

巨大な温室の中は熱帯。

屋根が高いので大きな木も栽培されている。

温室の中には甘い香りが充満している。

「甘い香りで獲物をおびき寄せる魔獣も多いが、ここの香りには害が無いので安心しろ。」

そんな魔獣もいるんだ。

甘い香りには罠がある、うんハニートラップには注意しよう。



昼食はいつもの4人組。

今日は全員肉と野菜の煮込み。

ポトフっぽい料理で大きな肉がゴロゴロ入っている。

口に入れるとほろりと溶けてみんな顔が綻んでいた。

アルトが南の森で森猪を倒したと言ったらイエローとジュリアが食いついて話が盛り上がっていた。

イエローとジュリアは週末に冒険者登録をするらしく、南の草原について色々と質問していた。

俺はニコニコして話を聞いていただけ。



午後は交通学Ⅰ

街道の利点と欠点を考える授業。

王都はともかくとして、貴族の領地は基本的に自給自足。

小さな村ではいまだに貨幣が使われていないらしい。

そのような状況で王国は街道整備に大金を投じている。

その目的と効果について、また小国の交通網との比較がこの講座の内容

この学院では実際の政策についての研究が多いようだ。

平日は学院の授業と禁書庫。

週末は黒い森で1泊2日の冒険者活動。

生活のリズムが出来た。



目立たないようギルドへの解体依頼は少なめにして出来るだけ自分で解体する。

俺に恨みを持っている貴族が多いので俺が王立学院生という事は秘密。

少しでも身バレを防ぐ為に北門ギルド以外に顔を出す事は殆ど無い。

血抜き魔法を使えば血が出ないから、小型の魔獣なら寮の部屋で解体出来る。

7歳から解体をしているので、今ではかなり大きな魔獣も解体できるようになった。

大きな魔獣を解体する時は黒い森の帰りに近くの草原で解体する。

一番の悩みはアイテムボックスに入っている物が多くなりすぎて自分でも判らなくなってきた事。時々アイテムボックスを整理する為に肉屋に魔獣肉を売りに行くが目立たないよう少量ずつなので売れる量よりも溜まる量の方が多い。

ふと思い出したのがアルトの言葉。

“孤児院では殆ど肉が出ないから時々獲物の肉を持って行くんだ”

王都のあちこちには教会が運営している孤児院がある。

肉屋を回るついでに孤児院に寄って安い肉を寄付することにした。

「こんにちわ。」

挨拶は大事。

「は~い。」

シスター服をきた30歳位の、・・おねえさんが出て来た。

女性にはエスパーが多い。

おばさんと思った瞬間に憎悪の目で見られるのは前世で何度も経験した。

俺は経験から学べる12歳。

「冒険者をしているキラです。お肉が沢山獲れたのでお裾分けに来ました。」

お肉という言葉に反応したのか、おねえさんの後ろからわらわらと子供達が湧いて来る。

魔法袋から事前に用意した大きな袋を3つ出すと子供達から歓声が上がった。

大きな袋には肉屋でも使っている大きな葉に包まれた肉の塊が沢山入っている。

安い肉ばかりだが、アルトが寄付している肉よりは断然高い肉。

「「「「お肉!お肉!お肉!お肉!」」」」

お肉コールが始まった。

「これを全部頂いて宜しいのですか?」

「勿論です。これが森猪、これが大熊、これが角鹿です。子供達に食べて貰えれば魔獣も喜びます。」

「まあ、そんな高いお肉を。本当に宜しいのですか?」

「友人が孤児院出身で、孤児院にお肉を寄付しているんです。その話を聞いて俺も真似したくなりました。たまたま沢山獲れたのでお裾分けです。遠慮なく受け取って下さい。」

「ありがとうございます。みんな、冒険者さんにお肉を戴きましたよ。お礼を言いましょうね。」

「は~い。みんないい? せ~の!」

「「「「ありがとう!」」」」

少し大きな女の子の掛け声でみんながお礼を言ってくれた。

心がじ~んと温かくなる。

「みんな、おねえさんの言う事を聞いて良い子するんだよ。」

「「「は~い。」」」

子供達が喜んでくれて俺の心もほっこりする。

偽善と言えば偽善だがウィンウィンなので良しとしよう。

大切なのは目立たない事。

同じ肉屋や孤児院は2ヶ月に1度程度にした。



昼食はアルト・イエロー・ジュリアと一緒に摂る事が定番化した。

グループの中心はアルト。

孤児院出身なので面倒見が良いし話題も豊富。

得意は弓だが魔力探知や風刃・小剣も使えるオールラウンダーなので近接戦や魔法の知識も豊富で兄貴分的な存在だ。

意外だったのはイエロー。

伯爵家嫡男、江戸時代なら城持ち大名の若君なのに気取ったところがまるでなく平民への差別意識も無い。

アルトと気が合うようで巷の情報はアルト、貴族や生徒の派閥、政治関係の情報はイエローというように情報源の住み分けが出来ている。

ジュリアは実家の子爵家がマジック伯爵家の寄り子という関係でイエローの護衛を兼ねて行動を共にしている。水と風の2属性持ちなので王国魔導師団を目指しているらしい。

話下手の俺はニコニコしながら3人の話を聞いているだけ。

神の加護を貰えなかった生活魔法しか使えない平民、という立場なので注目する学生もいない。

目立たずのんびりと暮らすには絶好のポジションだった。


少しエネルギー切れで雑になってしまいました、ごめんなさい。

見捨てず、継続して読んで頂けると嬉しいです。

次回は投稿開始1ヶ月なので頑張って丁寧に仕上げます。

あと5~6話で漸くお嫁さん達の話になる予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ