表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

配信者の日常

なんとなく思いついたので書いてみました。

現時点落ちが付いていないので連載の形にしてあります。

落ちが思いついたら続きを書いて終わらせる予定です。

出来れば明日くらいには何か考えたいなぁ

プツ...


配信が終わり、とりあえずパソコンの電源を落とす。

配信の切り忘れや写り込みなどの事故を防ぐために始めた配信終了後の私のルーティンです。


もともと、パソコンには依存しておらずスマホが有れば十分という私の生活スタイルと、うっかりを頻発する私の性格の結果、ほぼ強制として根付いた習慣です。


登録者数1312人、同接30人弱の弱小Vでしかない私の顔がばれたって大して問題にはならないだろうと思われるかもしれませんが、顔バレをすると色々なところにご迷惑を掛けることになりかねないので十分以上に注意をするしかございません。どういうことと言われるかもしれませんが私にも色々あるのですよ。


とりあえずルーティンの一つとして何か連絡事項が来ていないのかメールを確認してみます。

コラボとか案件とかなんか連絡来ないかなぁと思ってメアドは公開しているんですよね。

まあほとんど意味が無いんですけど...



「またこの二人か...」


それぞれ登録者3000強と5000弱の二人の男性V...

配信を始めたばかりの頃にゲームを教えてくれると言うことで一度だけコラボをしたことがあります。

けどひたすら下ネタすれすれの事しか言わないしゲームを教えてくれるという雰囲気でも無かったのでコラボの時はひたすら時間が過ぎるのを待ってました、私にとっては黒歴史なのですけれど...

なぜかこのコラボが受けたからと仰って何度も連絡を送ってこられるのです。そんなはず無いんですけどね。


というか、このお二人に関しては友人達から注意喚起が回ってきています。

このお二人はオフコラボ目的の出会い厨、ようはヤリ目でチャンネル自体も買い取った登録者数らしいです。

狭い業界だし私自身は以前の活動の影響で業界内に友人が多い事もあって、この手の話はすぐに回ってきます。

ブロックすれば良いのですけど、ブロックすると配信に現れて暴れ出すという実例がありますのでもう無視するしか手が無い状態です。



「はあ、それにしても伸びないなぁ私。..」


配信を始めて1年弱、初配信でモデルや芸能人の友人が数人コメントをしてくれたことでプチ炎上がおきて、あっという間に登録者数1000人を超え収益化も通ったのは良いのですけど、友人にはコメントしないようにお願いしたのもあってその後は鳴かず飛ばずです。


なんで芸能人やモデルに友人がいるのかというと、私自身12歳くらいまでモデル業を中心に芸能活動を行っていた、いわゆるジャリタレと呼ばれる存在だったからです。

その頃に仲良くしてもらった方とは今でも交流が続いていて時々お話したりもしています。

そもそも、私が芸能界に入った切掛けは広告代理店に勤めている叔母、パパの妹なんですど、がどうしてもイメージに合う子役がいないと言うことで私に声がかかった事でした。

とはいえ、当時私は6歳、正直ほとんど覚えておりません。

ママがエストニア人でママ譲りのシルバーブロンド、叔母曰く妖精の様な外見だったらしく、どうしても使いたかったとのことです。

10歳くらいまでは割と人気のモデルだったと思いますよ。子供服ですが雑誌の表紙も飾ったことがありますしテレビに呼ばれたりもしていました。

本当に10歳位までは楽しく活動できていたのですよ、でにこのころから急にお胸が膨らみ始めて....そして胸の成長は止まることが無く大きく育ちすぎてしまいました。

私の体は歪な形に育ってしまったと言えます。小柄な体に大きすぎる胸、子供服が似合わない体になってしまい、次第に仕事の質が変わっていきました。


水着などの露出の多い仕事が増えていって。私が嫌がったこともあってだんだん仕事自体が少なくなってしましました。

そしてとうとう決定的な事件が起きます。

6年生の夏休みのやっぱり水着のロケの時です、衣装チェンジで更衣室に向かっていた私は担当プロデューサーに押し倒されました。

最初はわけが分かりませんでした。鼻息を荒くしたおじさんプロデューサーが私を押さえつけ「おまえが悪いんだ」と言いながら私の体を触り始めたのです。

子供とは言え12歳、さすがに何をされているか分かる年齢です。必死に逃げようとしましたがさすがに大人の男性に押さえつけられて逃げられるはずも無く次第に恐怖心で頭がいっぱいになっていきました。そんなとき、遅いからと様子を見に来た叔母に助けられ事なきを得ましたが、これ以降私はトラウマに悩まされ、仕事どころか外出も出来ない状態になってしまいました。


結果私は、この後小学校はほぼ出席せず、卒業式にも出られませんでした。

中学校は頑張って行ってはみましたけど、ほとんど保健室登校になり何をしているのか分からなくなりました。

このため、高校は通信制の学校を選びました。一応大学受験の資格は取れましたが、大学に通えるとは思えず受験は受けておりません。

結局、進学も就職も出来ずそのまま引きこもりの日々を過ごしていたのですけれど。


あるとき、モデルの友人から急にVを始めると連絡が来ました。なんでも最近バーチャルのアイドルが流行っているとかで事務所がやってみようという事になったらしいです。

私にもと誘っていただけたのですが、事務所に所属しての活動はまだまだ怖くて私は断りました。

この友人は事務所のフォローもあり今では登録者数8万人の人気Vになっています。友人が楽しそうに配信を行っているのを見てなんとなく面白そうだなと思った私もVを始めて見たというのが私がVになったいきさつです。



「やっぱりコラボをお願いした方が良いのかなぁ、

 でもこれ以上友達に迷惑を掛けたくないしなぁ。」


Vになった友人や事務所、モデルや芸能人を続けている友人などに手伝ってもらえればおそらく配信は伸びるでしょう。

でもそれは私のやりたかったことではない気がします。友人に頼っているときの同接は結局友人の人気で成り立っているものでしかありません。

そこから自分の魅力で引き留められるのならそれも良いのですけど、残念ながら私にはそこまでの魅力は無いようです。


それに事務所に連絡したら絶対に顔出しの話が出ると思いますので現状では無理ですね。



「私みたいな外に出られない人間だともうこういう仕事しか出来ないんだけどなぁ」


昔、個人勢最強Vと呼ばれ現在は箱の代表になった方と、神絵師といわれるVの方のコラボで

『登録者数は1000人もいれば食べていける。

 そこから、通販等の外部サイトに誘導してそちらで稼げば良い』

と言われていたことがあります。私も真に受けてグッツを作ってやってみました。

でもそんなうまい話は無く、出したグッツそれぞれ20個程度しか売れませんでした。普段見に来ていただける方々が気に入った物だけを買っていただけたみたいですね。

この話は一面真実なんですけど、どちらも神絵師と言われるお二人です。黙っていても売れるグッツを作れていて人目に付きさえすれば売れる状況だから言える事なんだって身にしみて理解しました。

結局いくら見に来てくれても買いたいと思える物が無いと買ってくれない、当たり前のことなんですけどね高い勉強代でした。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ