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「なに、人の胸を勝手に揉んでるのよぉ――!!」『幼なじみレキのおっぷに』

 【聖堂前】


 女神様から『祝福』を授かり、ノウコウホルモン聖堂を出ると見覚えのある少女が立ちはだかっていた。


「ちょっとマーサ!女神様の『祝福』は貰えたの?」


 白いTシャツに赤色のフワフワしたフレアスカートの女の子が腰に手を当て、ったポーズで待ち構えていた。幼なじみの『レキ』だ。


 レキは同い年だが、誕生日は来週で、まだ『祝福』を受けていない。だから、俺がどんな『祝福』を貰えたのか気になったのだろう。


「レキ、しばらく見ないうちにずいぶんキレイになったね」


 思ったことを思った時に言う。マーサの長所であり、短所でもあった。


「なっ!昨日、会ったじゃない!バッカじゃないの!!……も、もう……バカ」


 腰に手を当てながら照れて顔をそむける。肩まで伸びる茶色の髪が照れたレキの顔を少し隠した。


 テッテレ――!


 スキル『AB型』のレベルが上がりました!


 特殊効果『八方美人』を覚えました!


 突如、頭の中で効果音が鳴り響いた。


『忘れてたぁ~!!』


 どこからともなく声が聞こえる。


「この声は、女神フレイヤ様!」


 さっき帰ったばかりの女神フレイヤが突如、マーサの背後に現れた!


「どわぁ――!!ビックリした――!!」


「大事な説明をするのを忘れてました!てへっ!」


 女神フレイヤは「てへっ」と言いながらペロッと舌を出して可愛く謝る。マーサは基本、かわいければ、どんなことであろうとも、大抵は許す。


「それはそうと……レキ、固まって動かないけど……」


 腰に手を当て、少しテレた表情のまま固まっているレキを覗き込む。


「女神と喋ってる時は時間が止まるの!常識よ!常識!」


 固まったレキの真似して腰に手をやりながら『えっへん!』と自慢気に話す。


「そうなの……!?」


 マジマジと固まったレキを見つめる。


 息はしているが固まったまま動かない!


「……胸、触っても気づかれないわよ」 


 レキの胸ばかり見ているマーサに悪戯な笑顔を向ける。


 マーサは見透かされ、慌てた素振りを見せながらも……。


 ……もみもみ。


 ちゅうちょなくTシャツの上からレキのおっぷにを揉んだ!


「……あんた、普通、言われても触らないわよ……気持ち悪いわね……」


 女神フレイヤはあからさまに嫌な顔をする。


「え!?そ、そんな!失礼だよ!触らないのは!こんなに魅力的なのに!!もみもみ……レキに魅力がないとでも……もみ……言うのか!!……もみもみ」


 AB型は訳のわからない言い訳をするのが得意だ!されるがままのレキのおっぷにが縦横無尽に動き回る!


「…………んっ」


「わっ!!ちょっと声が出た!!?」


 ビックリして両手を上に上げた。えんざいのポーズだ!


「感じてるだけで、止まってるわよ……」


 止まってても感じる!これも常識だ!


「なんだ、止まったままか……ごそごそ……!?なっ!?な、生は……全然違う!!」


 今度は服の中に手を入れおっぷにを揉みだすマーサ!『やらない後悔より、やってから後悔』マーサ、座右の銘である。


 もみもみ……。


「異次元の柔らかさ!もはや……宇宙!?」


「……あなたを見てると吐きそうになるわね……。ま、いいわ。さっさと説明して帰るわよ!まず、この世界の女性は……全員『B型』です」


 衝撃の事実だった!


「え――!!どおりでみんなツンツンしてるし、わがままだし、一度嫌われると一生嫌われるぐらい根に持ってるなぁ~と思った!!」

 ※諸説あります。


 そう言いながら、レキの胸の先をツンツンしてみる。


「……んっ!」


 レキはツンツンに反応した!


「……あんた、今ので、この世界の女性を全員敵にまわしたわよ」


「俺には……おっぷにがある!」 


 そう言ってレキのおっぷにを激しく揺らす。


 ブルン!ブルン!


 答えになってない!だが、わからないこともない!


「あと、どうでもいいけど男性は全員『A型』です……」


 なかなかの衝撃の事実だった!


「え――!!どおりで真面目で几帳面でムッツリでつまんない奴ばかりだと思った――!!何が楽しくて生きているんだろうね――!?」

 ※諸説……マーサの個人的感想です。


 「俺は違う!俺は思ったことは行動にできる男だぞ――!」と言わんばかりにレキのおっぷにを激しく揉みしだく。


 ぷるぷるぷる~ん!


「んぁ!ん!ん!ん!」


 レキが無意識に声を上げる。


 レキのおっぷには服の中で大暴れだ!


「……あんた、これでこの世界の全人類を敵にまわしたわね。はぁ……」


 ぷるんっ!ぷるぷる……ぷるんっ!


 今度はタテ揺れからヨコ揺れに変えて、夢中でおっぷにを揺らしているマーサを生ゴミを見るような目で見る。


「あ、あれ!?そういえば、俺……AB型だよ?」


 『ハッ!』っとマーサが気づく!転生前がAB型だったから、普通にAB型だと思っていた!そういえば、ステータスに『スキルAB型』って書いてある!?『AB型』って、珍しいの?


「そうよ!この世界で唯一あなただけが……八方美人で、いい加減で、優柔不断かと思ったら即決する!効率的なのに頭の中では妄想だらけ!バカか天才か自分でもわからない『ザ変態・AB型』なのよ!」

 ※あくまで女神フレイヤの感想です。


「それ絶対、けなしてるよね?」


「いいから、その能力で早く女性のエッチな動画を撮って稼ぎなさい!それじゃ~ね!」


「ちょっと!待って!!まだ、いろいろ聞きたいことが……!!」


 女神フレイヤは帰っていった。B型の女性はいつもマイペースである。


「行っちゃった……」


 ……ポロンッ!!


 レキの服はたくしあげられ、『ポロン』――そんな木琴が奏でた音色とともに、おっぷにがあらわになる。


「夢にまで見た……レキのおっぷに――!!?」


 マーサ17歳、春。三度目の正直であった。


「え!!?ん!なに!?んあ!ん――!」


 レキの時間が動きだす!


 もみもみ……。


 ぷるんっ!ぷるんっ!


 マーサは『あらわになったおっぷに』の衝撃でレキの声はマーサの耳には届かない!長年の夢、レキのおっぷにはマーサの思考を奪うには充分すぎるほどの魅惑の膨らみであった!


「んっ!んっ!んっ!あん!まぁ……」


 もみもみもみ……。


 ぷるぷる……ぷるぷる……ぷるんっ!


 縦横無尽に動き回るレキのおっぷにの先端の赤いポッチとマーサの目の黒いポッチが見事にシンクロする!!


「んあ!んん!!あ!や!ま、まぁ……」


 もみもみもみもみ……。


 ぷるぷるぷるぷる……。


 そこはおっぷにだけが存在する世界。マーサは『ゾーン』に入っていた。マーサの目の黒いポッチかすごい速さで動き回る!


「あん!ああん!ま、マーサ!!!!!」


「もみもみもみもみもみもみ……ん?」


 自分を呼ぶ声がする。


 ……誰だ……俺を呼ぶのは……?


「やぁ~ん、マーサ!ねぇ~マーサってば――!!」


 長いトンネルを抜けるかのように、呼ばれた方向へと歩みを進める。


 ……うるさい……おれは……揺らすのに忙しいのだ……。


「マーサ!マーサ!!んんっ――!マーサぁ――!!」


 トンネルの出口の小さな光は、やがて大きな光となり、高速で動き焦点を失ったマーサの目の黒いポッチが徐々に輝きを取り戻す――。


 ……あれ……聞いたことのある声がする……。


「マーサ!んぁ!マーサったら!やぁ――ん!!」


 ……ん?……その声は……レキか!?


「もう……だめぇ――!!」


 ぷる~ん!!ぷる~ん…………「ハッ!!?」


「……あ、あれ?……レキ!こんなところで、どうしたの?」


 目の前の光が現実世界を映し出す!マーサは我に返った!


 マーサの瞳におっぷに丸出しで涙目のレキが映る。


「なに、人の胸を勝手に揉んでるのよぉ――!!」


 バッキャ――ン!!!


 レキの攻撃がマーサにクリティカルヒット!!


 マーサは遥か彼方へぶっ飛んだ!


「ぐはぁ――!!でも、不思議と後悔は……ない!!」


 マーサは反省はするが、後悔はしない男だった!


 ぶっ飛びながら薄れ行く意識の中でレベルアップの効果音を耳にする……。


 テッテレ――!


 レベルが上がりました!


 KP(けがれポイント)が100ポイント貯まりました。


 キラ――ン!!


 マーサはそのまま星になった。


「……も、もう……バカ」


 慌てて服の乱れを直したレキは、ピンク色に染まる頬に両手を当てながら足早に帰路につくのであった。


 <……も、もう……つづく!>

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