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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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悪徳将軍

 きりざめが日本に帰国してから2ヶ月も経たない内に、米国は横須賀と佐世保に海軍基地を建設し、国内外に日米同盟が締結された事を提示した。在日米軍は海軍だけではなく、陸軍も日本に送り込んだ。その数何と50万人。在日米軍司令のマイケル・ターナー海軍大将は、徳川玄平と会談。玄平は、在日米軍の駐留を事実上認めざるを得なかった。

 「玄平様、勝手に困ります。せめて我々に一報を入れてからにして下さい。」

 「すまん。だが、あのブレイディ大佐とは何者だったのだ?」

 「詐欺師か何か?」

 「ああ。ターナー大将にも確認したが、ブレイディと言う名の大佐は陸軍にも海軍にもいなかったそうだ。」

 「まさか殺し屋?」

 「そんな事はあるまい。殺し屋なら、玄平様はもうとっくに殺されている。」

 「じゃあ何の契約なんだ?」

 「そう言えば武器がどうとか言っておったぞ?」

 「武器商人か?」

 「勘弁して下さいよ玄平様。こちらは米軍と言う最強の武器を手にしたばかりなんですよ?50万人の駐留米軍の経費は日本の思いやり予算で賄うんですからね?」

 「海野一佐?これってもしかして海援隊が絡んでる可能性高くないですか?」

 「バカ言え。坂本龍馬も鉄太郎も海援隊の幹部は全員死んでるはずだぞ。」

 「新選組のコンドウやヒジカタに命じて暗殺させたのはもう15年も前の事。」

 「コンドウもヒジカタも5年前に病死しています。当時の事を知るのは警視庁のサイトウハジメ元新選組三番隊組長のみ。」

 「直ぐに江戸城に呼べ。」

 一日後…。

 「貴様がサイトウハジメか?」

 「いかにも。」

 「海援隊暗殺の件で貴様に聞く事がある。」

 「その件についてはコンドウ局長より強く口止めされている。」

 「将軍の頼みでも駄目か?」

 「海野一佐と協議した上で話したいと思います。」

 「何?ワシを信用していないのか?」

 「巷では玄平将軍の悪徳ぶりは民の話の種であります。私ははっきり申せば玄平将軍を信用していません。」

 「サイトウ!口を慎め。」

 「海野一佐後は頼む。」

 「はっ!」

 海野とサイトウは別室で会談した。

 「サイトウさん、あんな事を言ってはいかん。」

 「玄平将軍はブレイディ大佐=坂本龍馬の隠し息子坂本大介とグルです。」

 「何だって?それは確かか?」

 「はい。鉄太郎は坂本大介をスケープゴートにして海援隊を守ったのです。」

 「龍馬の隠し子?そんな大切な情報を何故上に挙げなかったんだ?」

 「揉み消されました。」

 「誰に?」

 「ヒジカタ副長です。あの頃(15年前)は、海援隊壊滅の為に必死でしたし、オキタ、ナガクラが相次いで病死しており、戦力的にも劣勢でした。何とか海援隊を壊滅した頃には大介の消息は不明となっていました。」

 「じゃあブレイディ大佐は坂本大介って事?」

 「はい。それは警視庁としても把握している情報です。」

 

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