タイムクラッシュ現象
「ここがGLZI(時空研)か。」
「何か胡散臭い場所っすね。」
「あれ、見て下さい!!」
「まさか、タイムマシーン!?」
「やぁ、未来からおこしのジャップ5人よ。ようこそGLZIへ。私は所長のトミー・シモンズだ。よろしく。」
「ふつつか者ですがよろしくお願い致します。ほら、お前らも頭を下げろ!」
「うぃーす。」
「君らが何を目的にここに潜入して来たかは察しがつく。TSPの件を探りに来たんだろ?」
「分かってるなら話は早い。20年前のTSPで自分達は世界の歴史を変えてしまいました。」
「君らのせいではない。それはこのタイムマシーン通称アトム(オートマティック(A)・タイム(T)マシーン(M)の暴走が招いた"タイムクラッシュ現象"によるものだ。責任はGLZIにある。」
「具体的にアトムによるタイムクラッシュ現象とは?」
「我々の手違いでタイムクラッシュ現象によりゼアーホールを作ってしまい、ディスラインに一隻の艦船とそのクルーをディスに導いてしまったのだ。」
「それが観艦式中だったイージス護衛艦きりざめだった訳ですね?」
「そうだ。」
「で、ゼアーには戻れるんですか?」
「それは申し訳ない。無理だ。」
「ディスラインからゼアーラインに戻すには再度タイムクラッシュ現象を起こす必要があるが、アトムは20年間修理中で、もし仮に復旧しても、正しいゼアーラインにタイムクラッシュさせるのは、ほぼ不可能なんだ。すまん。」
「ゼアーラインが複数あっても構いません。我々は未来に戻りたいだけなのです。」
「残念だがゼアー→ディスは可能でも、ディス→ゼアーのTSP成功例は事例がないんだ。」
「米国くんだりまで来て何も収穫なしと言う訳にはいかんのじゃ!」
「気持ちは分かるが、アトムが復旧しない事にはタイムクラッシュ現象は起こせない。」
「元に戻す訳には行かないんですね?」
「その様な機能があったとしても、もう20年も経ってる。時代は動きすぎて元には戻せないな。」
「何故アトムはタイムクラッシュ現象を起こした?」
「GLZIのミスだ。」
「本当なのか?まぁ、米国にとってこのタイムクラッシュ現象を起こす事によるメリットは一ミリも無いしな。」
「アトムを制御不能にした時点で我々GLZIのミスだ。コントロールされるべき時空の歪みを破壊しゼアーから被害があった事は知っていた。」
「その様な事は許されざる事だぞ。」
「本当にすまん。」
「時空の乱れは察知していたが、どこの国のどの場所で誰がTSPしたのかまでは分からなかったんだ。」
「言い訳するな。大体何でアトムの様な装置を作った?普通に暮らすなら不要のものじゃないか?」
「我々人類の進歩の為だ。過去や未来に自由に行き来する。その先駆けがアトムだったんだ。」
「この事実は上官の海野に報告させてもらう。いいな?」
「良いだろう。しっかり上官と情報を共有して君達の未来を決めてくれ。」




