プレジデント・ウィルカーソン
「どうぞ。面会時間は15分です。」
(マジかよ?)
「初めまして。プレジデント・ウィルカーソン。私はNEO日本海軍の海野大佐です。聞きたい事は一つです。」
「何だね?」
「御国が開発している時空移動実験に我が方のプロジェクトメンバーを参加させて下さい。かわりにNEO日本海軍は全面的に協力します。」
「何故そのプロジェクトについて知っている?」
「実は我々は未来からやって来た未来人なのです。NEO日本海軍にはそうした人物が100人以上います。」
「ある情報筋から確かな情報として、貴国が時空移動を試していると知り、ワザワザ日本からワシントンまでやって来ました。」
「そうか。公にはしておらぬが、合衆国陸軍時空移動研究センター(GLZI)と言う機関は実在する。研究員わずか10人程の小さな機関だがな。」
「ウィルカーソン大統領、時間がないので、日本側の要求をまとめた手紙があります。手書きで申し訳ないのですが、どうかお目通しよろしくお願い致します。」
「で、それをワシが拒むとどうする?」
「御納得頂くまで、何度も面会に来ます。」
「分かった。検討する。では時間だ。今日はここまでだな。キャプテン海野。」
「ありがとうございます。大統領に名前を呼んで頂き光栄です。」
「日本に帰るのか?」
「いえ、まだプレジデントの回答を得ていませんので。帰る訳にはいきません。」
「まさか日本政府の手先か?」
「いえ、NEO日本海軍の独断専行です。そもそも我々未来人にはこれから世界がどうなるか知っています。」
「その未来は?」
「破滅的です。」
「そうか…。次に会う時は握手を交わせたらいいな?」
「ハイ、そう願っています。では失礼します。」
「ぷふぁー。緊張しましたよ。」
「ぐっううっ。」
「センドウ三佐腹鳴ってんぞ?」
「これからどうするんすか?」
「一週間後の15:00にまた面会に来ると手紙には記した。」
「大統領に一週間の期間しか猶予を与え無いなんて、海野一佐も人が悪い。」
「いや一週間てのはこっちの都合だ。宿代や食費が持たないからな。」
「で、手紙には何と書いたんですか?」
「日本国と同盟を結んで欲しいとか、GLZIに20人の未来人を「NEO日本海軍」兵士を常駐させて欲しいっていう内容かな。」
「とにかく一応俺達日本代表の全権大使なんだぜ?」
「分かってますよ。つーか、ウィルカーソン大統領が良い人で良かったすね。」
「表面はどうにでもなる。大統領は良い人なんて信じ込んでいると、後でとんでもないディール(要求)を突きつけらろ事になるかもしれない。」




