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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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新・マネー

 徳川新政権の発足に伴って、旧来の貨幣制度は廃止され銭、円の貨幣・紙幣制度が導入される事になった。まずはその改革の先駆けとして、1円、10円、50円、100円紙幣と、1銭、10銭、50銭硬貨が新しく設立された日本銀行と造幣局により発行された。日本銀行の頭取にはシブサワエイイチが就任した。また、旧硬貨から新硬貨・紙幣への交換が速やかに行われ、1分銀=50銭、1両=1000円を基軸のレートで交換された。紙幣には偽造防止の為、シリアルナンバーを印刷。日本銀行券として認められたものしか幕府は認定し無かったが、その程度のこの時代の活版技術では偽札を簡単に作る事が出来てしまった。

 それはさておき、この当時(ディス歴1887年12月)の20歳男子の平均月収は約250円、1両の4分の1程度であった。幕末の頃の貯金は底をつきその日暮らしをする生活で何とかしのいでいた。それが徳川新政権発足時の武士階級の暮らしであった。

 そんな平民とは対照的にNEO日本海軍の給料はべらぼうに高かった。下士官クラスで約2万5000円+ボーナス。士官クラスは5~10万円+ボーナス。と言う厚待遇であった。

 「俺達給料貰いすぎと違うか?」

 「国を守る仕事なんだ。この位でも足りない位だぜ。」

 「市民の平均月収250円だとさ。」

 「なるほど。だから給料の事は部外秘なのか。」

 「ま、悔しかったら陸軍にでも入って手柄を立てる事だな。」

 「陸軍はどうか知らないが、海軍は今人材募集停止してるけど。」

 「そんな事言うなよ、可愛そうじゃないか?」

 「マ、マツオカ三佐!?」

 「誰?」

 「きりざめ主任財務官だ。」

 「まさか、この貨幣・紙幣制度を作ったのは?」

 「俺とシブサワさんと悩みに悩んで作った制度だ。」

 「マツオカ三佐ってきりざめのヘリパイ(ヘリコプターパイロット)の筈じゃあ?」

 「飛べる油が無くてな。地上でやれる事を探していたんだ。」

 「海野艦長に人件費が高過ぎると、意見具申したらこう言われたよ。」

 「大和や武蔵も人を削りながら市民の何倍もの給料を兵士に払っている、と。」

 「ろくに海に出られない今の海軍は何の為にあるのかと海野艦長に言ってやったんだ。」

 「と言われた海野艦長は、俺に雷を落としたんだ。」

 「大和や武蔵の財務状況は分からないが、このボシン・ウォーからの20年で約3億円相当の貯金が出来た。」

 「3億!?」

 「どうやって?」

 「そのからくりは使わない航海手当てや何やらをコツコツ貯めたんだ。ま、俺が主任財務官じゃなきゃ貯まらない額だな。」

 「どうするんですか?そんな大金?」

 「どうするも何も戦争準備金だからな。それにこの金はゼアーを目指している我々には不要の金。」

 「たまには使うか。」

 ドサッ‼

 「すげぇ現生!」

 「って使えるか。馬鹿たれ。」

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