廃藩置県
「廃藩置県?」
「ゼアーでは首都を東京(江戸)と呼称し、琉球王国を沖縄県、蝦夷地を北海道と呼ぶ様になり、一都一道二府43都道府県に名称を変更し、幕府が一括して行っていた行政の大半を、47都道府県の長である知事に一任し、幕府(政府)の負担を大幅に削減する事に成功しております。」
「それと、玄平様鎖国の件は?」
「矢継ぎ早にあれこれと、将軍とはこんなにも忙しいものなのか?まぁ、それはそうと鎖国の件だが、鎖国等時代遅れじゃあないか?早急に開国してしまえ。行商人は忙しくなるぞ?」
「玄平様、よろしいんですね?」
「気に入らなければまた鎖国すればよろしい。」
「サクラギ二佐の予想通り将軍はやる事が多すぎて混乱している様だ。」
「海野一佐、いよいよこのディスの世界でも開国するんですね。」
「ヨシノブ公の存命中は、ゼアーの出身の我々の口出しは控えていたが、20年経っても何も事態は変わらん。将軍が変わったし、これを機にゼアーの事を参考に話をしていたら、玄平様も乗り気になって次から次へと、私達の提案に賛同してくれている。こっちはもう時間が無いんだ。少しでも政策を展開し、止まっていた時を戻さねばならない。」
「海野一佐、よろしいんですね?この平和な20年間は安定した政治を展開していた勝海舟とヨシノブ公の手腕が優れていたからですよ?」
「それは違う。戦艦大和、戦艦武蔵、イージス艦きりざめの鉄壁の海軍力に諸外国が手を出せなかったからだ。NEO日本海軍は世界にかんたる海軍大国となった。」
「そんなに戦争したいのですか?」
「馬鹿言え。この国を守る為だ。戦争など望んじゃいないが、護身用の兵器は必要である。」
「研究開発中の新型潜水艦とSLBMもですか?」
「SLBM(潜水艦発射型弾道ミサイル)は、最後の核兵器だ。ゼアーでは2度も米国に核兵器使用を許した。ディスの世界では同じ過ちは繰り返させない。」
「核兵器を開発するんですか?」
「ああ、そのつもりだ。」
「核兵器を持つ事の意味を知らない人達に核武装させるのですか?」
「いいか、センドウ三佐。この世界は弱肉強食なんだ。やられる前に準備をしておくんだ。」
「っく。…しかし。」
「自分は核武装に賛成です。」
「カイドウ三佐!?」
「センドウ三佐、ディスでは良い想いしましょうよ?」
「そうそう。ゼアーでは散々な目にあったんですから。っておい!カイドウ!貴様。」
「内々で口論している場合か?今、玄平様は廃藩置県で頭が一杯なんだ。」
「そうそう。少し話が飛躍したな。つーか、センドウ三佐もカイドウ三佐も困るなぁ。国家機密をベラベラ話されちゃあ。」
「しかし、それは海野艦長が先に…。」
「あー、分かった。私が悪かったよ。時間が無いんだ。ツベコベ言わず任務に集中しろ!」
「はい。すみません。」




