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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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裏大政奉還

 「開拓海兵団?」

 「ゼアーで言う所の屯田兵だな。」

 「それを我が海軍が?」

 「兵員の輸送の任務を任された。」

 「夢の大地"蝦夷"言うても開拓前は只の荒れ地だぞ?」

 「薩摩・長州の食いっぱぐれ浪士や関東のやさぐれ浪人等が第一陣として派遣されるらしい。」

 「海兵団員には徳川幕府から給与が出るらしいぜ?」

 「つーかさ、大政奉還したのに、何でまだ幕府は権力を保っている訳?」

 「それを今更聞く?」

 「実を言うとな、大政奉還は表向きにはやったことになっているんだが、裏では取り消されていたんだ。」

 「天皇陛下が政治などやりたくないと申されてな。武士の争いに巻き込まれた歴史があるから、もう政治などウンザリ。その時現れたのが第16代将軍徳川玄平だ。政治・経済の中心を江戸にこっそりと裏大政奉還したって訳。陸軍や海軍の指揮命令系統も江戸に集約したんだ。開拓海兵団の策はつまり、玄平様の放った第一の経済対策って事。治安は良くなり、手の及んでいなかった蝦夷の開拓も出来て一石二鳥って話。」

 「大人の事情…って訳か。」

 「裏大政奉還の話は他言無用な。」

 「了解っす。つーか何でそんな大事な事を海野一佐が知っているのですか?」

 「ボシン・ウォーの頃にいた幕僚長や将補の連中は皆死んじまった。それ以来、ディスでの海軍の責任者は、先任のこの海野玄太郎が一軍の将として見て来た。そりゃあ色々あったけど、ゼアーに戻ると言う大目標は変わっていない。大体、私が玄平様と近しい仲になるのは、当たり前じゃないか?勝さんが死ぬ時約束したんだ。新しい日本をよろしく頼むと。」

 「そりゃあ、勝さんは自分達の大恩人ですよ?でも、そんなに気負う必要は無いんじゃないですか?」

 「サクラギ二佐?なーぜ私達がこのディスで生きられるか分かるか?」

 「それはNEO日本海軍の一員だからです。」

 「油が無いから艦船を動かせないと言った私に勝さんは何て言ったと思う?」

 「ワシは海外のコネがあるから油の事は、心配するな。」

 「勝さんはそう言ったんだ。流石に大和や武蔵に供給出来るだけの油は無かったから、晴海埠頭に係留せざるを得なかったんだがな。なぁ?サクラギ二佐?私達はもう20年以上ゼアーへ戻る可能性を見出だせていない。一体どうやればゼアーに戻る事が出来るのか?まぁ、貴様にも私にも分かるまい。」

 「分かりませんよ。大体TSPして来たのはきりざめクルーだけじゃないですか?」

 「まぁな。何の基準でこんな事になっているんだが分かれば、こんなに手こずる事はないんだけどな。」

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