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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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END OF EDO

 残る最後の二人は晴海埠頭近くにいた。サクラギカドウ二等海佐、防衛大学校卒の41歳。誰もがその実力を認めるきりざめのNo.2である。

 ムトウタイシ海将、自衛艦隊司令は東大大学院卒業のB幹ながら、幹部候補生課程を修了し、イージス艦艦長、第一護衛隊群群長及び潜水艦隊司令を経て現職の59歳である。

 「サクラギ二佐?」

 「ムトウ司令!?」

 「そんなに驚く事はあるまい。」

 「きりざめがありますよ!行ってみましょう?」

 「だな。」

 「海野一佐?」

 「待ってたぞ、サクラギ二佐!ムトウ司令!」

 「え?」

 「あなた方が最後です。これできりざめクルーは揃いました。お二人には後で説明します。おい、横須賀の特捜班と寿司屋タイヨウにいる隊員及び大和に派遣していた隊員全てをきりざめに召集してくれ!」

 「これで、あの日(観艦式の日)いた150人の所在が分かった。」

 「艦長、遂にやりましたね!」

 「おう。」

 「これからどうするんですか?」

 「幕府に報告し沙汰を待つ。」

 「海野艦長まさか時代を変える気では?」

 「徳川幕府への恩義は計り知れない。とりあえずきりざめ全員のクルーがもれなく無事?幕末にTSPしたんだ。薩摩・長州が強大な力を持っている事は、分かっている。もし、我々の習った通りの幕末がその通り経過していないのだから、それは時代は変わったのだ。勿論、主体的に時代を変えるつもりは全くない。」

 「それを防ぐ為にも大和、武蔵、きりざめの三艦の同行が鍵となる。どうせ薩摩・長州は、遅かれ早かれ正義の御旗を立てて、皇軍として江戸に進軍するつもりだろうが、そうはさせない。」

 「TTS(トライアングル・タクティクス)上手く機能しますかね?」

 「日本語が通用している。だから大丈夫であろう。現に新選組の隊員達とも上手くコミュニケーションが取れているではないか?」

 「勝さんにはこう言われている。徳川の世がどうしても終了せねばならぬ事態にならない限り、きりざめの出番はやって来ないと。」

 「我々きりざめの軍事的介入はあくまで奥の手っちゅう事ですね。」

 「サクラギ二佐も、やっと事の重大さを分かってくれたみたいですね。」

 「ああ。」

 「しかも、奇跡的に陸海空の制服組トップの各幕僚長が、揃いました。これはきりざめにとってはアドバンテージになりますよね?」

 「とは言え、この布陣は観艦式だけの特殊部隊だ。戦で機能するとは限らない。」

 「ある意味これは事故だ。全く。」

 「大体幹部ばかり多くいて、部隊を健全に運用出来るのですか?」

 「誰に言葉を聞いてる、海野一佐?言葉を慎め。」

 「階級は私の方が低いかも知れませんが、この艦の艦長は私です。」

 「まぁ、まぁ、ここはお互い…。」

 「下っ端は黙っておれ。」

 「御言葉ですが、下っ端ではなく曹士隊員です。」

 「トリタニ三曹!?」

 「艦長、早くメンツを整えてウォームアップしないと、明治維新されちゃいますよ?」

 「それもそうだな。幹部には幹部の仕事を。曹士隊員には曹士隊員の仕事をしっかりしよう!平等に。」

 「時代は過ぎ行くものではなく、変えて行くものだ。いいな?」

 「はい!」

 

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