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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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A幹、B幹、C幹

 観艦式に呼ばれるのは陸上自衛隊幹部も同じである。ヤマグチタケフミ陸上幕僚長と、オカダジュンイチ陸将補の二名が観艦式に召集され、旗艦きりざめに乗っていた。それだけ観艦式の艦隊旗艦と言うのは重要な艦と言う事である。

 ヤマグチ陸幕長は、防衛大学校卒で恩賜の軍刀組(成績トップ5位以内)である。順調に出世街道を歩み40歳の若さで一等陸佐に昇進。陸上自衛隊特殊作戦群隊長を経て45歳で陸将補に昇進。その後は、東部方面総監や防衛省特別総理補佐官を歴任し55歳で陸将に昇進すると同時に現職についた。

 オカダジュンイチ陸将補は、叩き上げのエリートである。真の叩き上げとは言え無いが、基本的に自衛隊には三種類の幹部がいる。防衛大学校や防衛医科大学校を卒業したA幹。B幹は一般大学や大学院出身の幹部。そしてC幹。部隊内部から推薦され一定の基準をクリアして掴む曹士隊員の事。努力次第で、C幹出身でもオカダ陸将補の様になれる可能性を秘めてはいる。ちなみにオカダ陸将補は高卒である。幹部としては大卒が当たり前の中C幹出身の人間はえてしてそう言う事も起こりうる。

 「オカダ君、ここは何処だ?」

 「直ぐに調べます!」

 「ヤマグチ陸幕長、あの港にきりざめが係留されている様です。詳しい事は中の人間に聞きましょう!」

 「急ぐぞ!」

 「海野一佐?私だ!」

 「ヤマグチ陸幕長!?オカダ陸将補も?」

 「ようこそNEO幕末へ。」

 「と言う事なんです。」

 「にわかには信じがたいが、あの大和や武蔵を見ていると、それが夢物語ではない事は直ぐに理解出来る。」

 「今日は観艦式のはずだが?」

 「今日は1867年6月22日です。」

 「困ったな?」

 「いえ、あと二人で観艦式に臨んでいた150人のきりざめクルーが揃うんです。」

 「ムトウとサクラギか?」

 「御名答です。」

 「でもクルーが揃ったら何をするかはノープランなんです。」

 「海野一佐困るよ。そんなことじゃ。」

 「とりあえず勝さんにでも聞いてみますね。」

 「幕臣勝海舟の知り合いなのか?」

 「命の恩人です。」

 「なるほど…。」

 


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