エスコート
カンダヨシキ海曹長とサカイエイジ海曹長は、防衛大学校卒業後の幹部候補生課程が修了したものの、成績不振で、三尉に上がれず追試の航海実習2ヶ月間ををきりざめで行っていた。
「ったく、てめぇも俺もつくづく運の無い野郎だぜ。」
「だな。どうやらTSPしたみたいだな。」
「時代の感じからすると幕末~明治初期ってとこか?」
「流石は防衛大学校卒業者。読みが鋭いねぇ。」
「誰だ!?」
「トリタニ三曹?」
「ははは。ばれたか?(笑)」
「ようこそ!NEO幕末へ。」
「NEO幕末?」
「一から話していると日がくれるから君達にはある所へ行って貰う。」
「ある所?」
「きりざめだよ。詳しい事は先輩隊員にたんまりと教えて貰うんだな。」
「場所は江戸の晴海埠頭だ。君達は頭が良いから、僕のエスコートはいらないね?」
「ええ?エスコートして下さいよ。」
「今他の仕事で忙しいんだよ。地図を渡すから何とか晴海埠頭のきりざめの元へ合流して欲しい。」
「カンダ?どうやら腹くくって行くしかないみたいだぜ?」
「サカイ一人じゃ心配だからな。つーかここはどこですか?」
「横須賀だよ。と言っても僕らの知る横須賀ではないけどね。」
こうしてカンダとサカイ両隊員は、横須賀を出発して2日できりざめの元へ辿り着いた。
「海野艦長!カンダ、サカイ両名只今横須賀より帰隊致しました。」
「おう、元気そうで何よりだ。」
「おい、カンダ?新選組のオキタソウジがいる。」
「馬鹿、サカイ。ガキみてぇに騒ぐんじゃねぇ。必殺の三段突きをくらうぞ?」
「つーか、マジでトリタニ三曹が言ってた通りカオスでNEOだな。」
「ああ。何できりざめに新選組がいるんだか?」
「へぇ、ヤマノ一尉。」
「ここだけの話だぞ?」
「はい。」
「ぶっちゃけ海野一佐の独断だったんだ。今は副長のサクラギ二佐も行方不明だし、何より海野一佐のバックには何故か幕臣勝海舟がついててな。きりざめは今、海野一佐の独壇場なのよ。新選組の隊士にはおまけに階級まで与えられちゃってよ。」
「それではヤマノ一尉もやりづらいっすね。」
「あぁ、やりづらい。」




