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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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大政奉還

 ナカダジュウイチ海曹長は、幹部候補生課程の最中で、乗船実習できりざめに搭乗していた。体が大きく身長が自衛官認容合格ラインギリギリの2メートルジャストと言う巨漢である。それ以上の規格外人は自衛官を諦めざるを得ない。メリケン海軍(米国海軍)の様に体格の大きい人用のスペースを設けている部隊はあるが、日本の自衛隊にはその様な艦船はない。ちなみにナカダ曹長は、C幹である。

 オオタニショウヘイ海曹長は防衛大学校卒でナカダ曹長とは幹部候補生学校の同期であり、この乗船実習が終われば、いよいよ初級幹部に昇任する。防衛大学校在学中は階級は無かったが、一般幹部候補生課程になると海曹長の階級が与えられる。23歳のオオタニ曹長は幹部候補生在学中に、一般女性(24)歳と結婚している。二人の隊員は横須賀で発見され、ナミノ二士により、江戸晴海埠頭のきりざめに送られた。

 さて、海野一佐は、ボシン・ウォーから丸々生き残った新選組隊士83名を、全員召し抱え実力と新選組時の階級を加味し、熟考した上で、自衛隊の階級を与えていた。コンドウ局長は二等海佐、副長のヒジカタは三等海佐、オキタ、ナガクラ、サイトウ等組長クラスは一等海尉、他隊士はコンドウ局長と話し合い、82名の隊士全てに序列をつけた。

 「海野一佐?武蔵や大和としきりに交信しているようだが、それは同盟を結んでいると言う事なのか?」

 「後に分かるでしょう。本来ならこの時代には無い存在、つまりきりざめと運命を共にする艦船です。」

 「武蔵や大和があったから、我々新選組は薩摩・長州と決戦にならなかったのですね?」

 「一概にどう転んだかは分かりませんが、大政奉還がなされた今、薩摩も長州も関係無く同じ日本人であると言う事なのです。」

 「って事は日本は開国したけど徳川幕府は無くなったのですか?」

 「表向きはな。だから新選組を自衛隊に組み込んだのです。」

 「勝さん、そう言う事説明せずに合体させ様としたから。驚いたでしょう?」

 「勝海舟…。お知り合いなんですか?」

 「まぁね。」

 「幕臣ですごい人がいるって聞いたものだからまさか、そのすごい人が勝海舟とは驚きました。」

 「そんなこと滅多にする人じゃないんですけどね?」

 「海軍の事はちぃとも分かりませんが、腕っぷしには自信があります!」

 「その刀は長曾根虎徹!?」

 「ほう。未来の方にも私の名刀の名は知れ渡っていましたか?」

 「私達の世界では有名な話ですよ。」

 「表向きって事は、まだ徳川幕府は消滅していないのですね?」

 「トップシークレットな話ですよ。大政奉還等形式的なパフォーマンスに過ぎません。ゼアーで薩摩・長州がやった事をディスでは徳川幕府が行ったと言う事です。」

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