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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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刀マニア

 カザマシュンスケ一等海曹は36歳で3児のパパ。毎月の小遣いは2万円と、典型的な嫁の尻にしかれた男である。自衛官だがさもしいサラリーマン体質の男でもある。

 ノハラシンノスケ三等海曹は、ノンキャリ叩き上げの新米で、いつもボーッとしているので隊内では、ボーちゃん等とバカにされている。24歳彼女なし。単に無器用。趣味は軍艦のプラモデルを作る事で、最近は高額だがやりがいのある航空母艦を作る事にはまっている。

 すると、一人の青年が声をかけてきた。

 「道に迷っているなら私達の所に来ませんか?」

 はい。と、即答したい所だが、TSPして来た事がばれると、色々と面倒くさい事に成る。

 「はい。行きます!」

 「ノハラ三曹!?」

 「折角のお誘いなんですから。」

 (ノハラの馬鹿!金もねぇのに即答しやがって。)

 「お金の心配ならいりませんよ?少し腕を見せてもらうだけです。」

 (ん?あの腰の刀どっかで見た様な…?そうか、あれは加州藤原清光。って事は新選組一番隊組長オキタソウジ?しかし1867年三月下旬、ゼアーの歴史じゃあ結核で床に伏せている頃なのに?)

 「着きましたよ。ここが新選組の屯所ですよ。」

 「コンドウさん、ヒジカタさん、街で面白そうな人達を連れて来ましたよ。」

 (長曽弥虎徹に和泉中兼定!間違いない、本物の新選組だ!)

 「ソウジ、またのんきにスカウトして来たのか?懲りねぇな。」

 「でも、お前の目にかなうとは、久しぶりの大物ルーキーか?」

 「…。ほう。って訳で幕末にTSPして来たと?」

 「はい。そう言う訳なんです。どうかお見逃しを‼」

 「これも何かの縁だ。江戸に向かいたいんだろ?なら大阪まで送ってやるよ。」

 「よろしいんですか?」

 「元鞘に戻るのがしょうってものだよ?元の組織で頑張んな。」

 「また会えると良いですね。」

 「はい。ありがとうございます。」

 こうしてカザマ一曹とノハラ三曹は大阪を経由して江戸に到着した。

 「おい、ノハラ三曹、きりざめだ!」

 「随分大きく見えますね。」

 「時代が時代ですからね。幕末の世にイージス艦は似合いません。」

 「艦長、カザマ一曹とノハラ三曹が京都より戻ったそうです。」

 「カザマ一曹が刀マニアで助かりました。」

 「自分はノハラ三曹がでしゃばらなくて、助かりました。」

 「そうか…。新選組と遂に接触したか…。」

 「何でもコンドウイサミやオキタソウジの世話になったとか。」

 「ゼアーでは、もう崩壊してる筈なんだが…。」

 「カザマ一曹の話だと、オキタソウジがピンピンしてたとか…。」

 「ディスの時流はきりざめが来た事により、滅茶苦茶になった様だな?」

 「それを嘆くよりもまだ消息の確認がとれていない乗組員(クルー)を急ぎ収容しろ!」

 「はい!」

 「総員が集まり次第薩摩・長州を討つ。」

 「おおっ!!」

 「薩摩・長州め、今に見ておれ。」

 

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