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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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大切な時計

 「なんだ、ここは?」

 「豚の顔が売ってますよ?」

 「まさか沖縄!?」

 「さっきちょっと小耳に挟んだんですけど、1867年3月らしいですよ。今は。」

 「じゃあ何か?俺達は幕末の琉球王国にTSPしたってのか?」

 「そうなりますね。タケウチ一曹。」

 「とりあえず、情報を集めて日本国本土を目指すぞマツダ二曹。」

 これは極レアケースだ。マツダテツロウ二等海曹24歳は高卒入隊。米国海軍に憧れ防衛大学校を目指すも、二年連続で落第。それでも自衛隊をあきらめきれずに20歳の時、曹候補士として海上自衛隊に入隊した。マツダ二曹はぐんと力を付け、今はC幹ではあるが、幹部候補生試験を受けられる位にまで成長している。

 一方、タケウチシュンスケ一等海曹は大卒3年目の27歳。ちなみに大学受験では二浪した。自衛隊を志した理由は、衣食住がしっかりしていて給与も他の地方公務員よりも高い上に手厚い福利厚生がある事で、自衛隊を選んだ。その為、マツダ二曹の様な上昇志向は1㎜もない。

 さて、まずは琉球王国と薩摩の間に定期船がある事を知った二人は離発着場のある八重山と言う地域に向かっていた。

 「タケウチ一曹、薩摩に着いたらどうするんですか?」

 「何としても大阪に行く。そして、江戸に向かう。」

 「江戸に何かあるのですか?」

 「マツダ二曹、よく考えてみろ?きりざめと他のクルーがどうなったか?」

 「自分達と同じ様にこの時代に来ていると考えるのが自然ですね。」

 「ま、江戸まで行けりゃあどうとでも成る。」

 「そうですね。流石タケウチ一曹!」

 翌日。薩摩行きの定期船に乗った二人は薩摩に渡ると、金も払わず無賃乗船。直ぐ様猛ダッシュで、薩摩発大阪行きの船に乗船した。

 「はぁ、はぁ、マジキツいっす。」

 「はぁ、しょうがねぇだろ?無一文なんだからよ。」

 「でも、安心しろ。俺の相棒を質に入れる。」

 「良いんですか?高そうですけど?」

 「海上自衛隊仕様の腕時計、20万もしたが、俺達の命には変えられねぇ。」

 「何で薩摩で質に入れなかったんですか?」

 「あんなど田舎に質屋なんか無かったと思う。」

 「そりゃあそうですね。」

 「あ、あの船だ!マツダ二曹行くぞ!」

 こうして1867年3月下旬、二人は江戸に着いた。そして、きりざめを確認して、乗り組んだ。

 「タケウチ一曹どこから来た?」

 「琉球王国であります。」

 「それ、マジか?」

 「八重山、薩摩、大阪間の無賃乗船以外はトラブルはありませんでした。」

 「旅費はどうした?」

 「お気に入りの腕時計を質に入れました。」

 「御苦労であった。」

 「ハッ‼」

 「で、その時計いくらになったの?」

 「25両です。」

 「そうか。残金は大切にしまっておけよ?」

 「ウチナンチューに助けられたのか?」

 「シマンチュに道を聞いたくらいだと言っていましたが」

 「無賃乗船の料金は飛脚に頼んでおいた。」

 「ありがとうございます。」

 「飛行機もないのによく来れたな?」

 「マツダ二曹の話ですと、タケウチ一曹の強いリーダーシップがあったお陰だと証言しています。」

 「それにしても何処にTSPするかは分からんから怖いな…。」

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