イカレポンツク
「急げ!ワニマ二曹!」
「はい。しかしながら右肩を銃で撃たれました。ワニグチ一曹先に行ってください!」
「馬鹿野郎!部下を置いて行けるか?一緒に江戸に行くんだ。」
「とりあえず、出血は収まりました。」
「俺達は京都から江戸に行けなきゃどっちにしろ、切腹するしか道は残されていない。新選組を脱走したと言う事は、そう言う事だ。追っ手が来る前に大阪に行くぞ。」
「全くイカレポンツクな状況ですね。」
「おい、ワニマとワニグチだな?」
「ヤバい、大石さんと山野さんだ。」
「どうします?」
「殺るぞ!」
「抜け!」
「俺達に勝てると思ってんのか?」
「ワニマ二曹、これを使え。」
「け、拳銃?これどこで?」
バンバンバン!「脱走者無勢が…。」
「山野?しっかりしろ!くそ!ワニグチいね!」
「ワニマ二曹、後ろ!」
「死ぬのは貴様の方だ!」
バンバン!
「うぉグフッ!?」
「ワニグチ一曹今のうちに‼」
「お、おう。」
と、俺達が覚えているのはここまで。必死に江戸を目指し走りました。そしたら急に目の前に白い光現れて気付けば横須賀にいました。って事は、自分達は2回もTSPした事になるのでしょうか?
「よく分からんが、肩の傷は応急処置しといたぞ?」
「トリタニ士長がやってくれたんですか?」
「はい。でもきりざめで医官に見てもらった方がいいですよ。」
「無事で良かったですね。」
「ナミノ?行けるか?」
「今行きます。」
「きりざめは横須賀地方隊のはずだが?と言うかここは横須賀か?」
「私も初めて来た時は同じ事を思いました。」
「分かった。トリタニ士長がそう言うなら間違いない。トリタニ士長は横須賀にTSPして来た隊員の案内係なのだな?」
「はい。私やナミノ二士は海野艦長の命令でここにいます。」
「きりざめでまた会おう!」
「はい!」
その二日後…。
「あれがきりざめですね。」
「久しぶりに見るとデカイ艦だな。」
「では、私はこれで失礼します。」
「おう。ありがとう。」
「ワニグチ一曹とワニマ二曹です。」
「よく戻った。貴様らで88人となった。」
と言われてもピンと来ないワニマ二曹とワニグチ一曹であった。
「ワニマ二曹?肩の怪我どうした?」
「戻ってくる時に銃撃戦になり負傷しました。」
「ロト・ウィリアム海曹長見てやれ。」
「はい。」
とまぁ何とかきりざめの元に辿り着いたが、全隊員のやっと半分が戻ったに過ぎない。艦長の方針は全隊員の帰還を出発の最低充分条件としている。その並々ならぬ海野艦長の後ろ姿に付いて行こうと、思っていた。
「イージス護衛艦のマスターキーを右に回しても左に回しても、戦闘用スロットルにしかならない。時空の越え方までは分からないのが現状であるが、ワニグチ一曹?その拳銃どこで?」
「新選組の屯所から盗みました。もう一丁はワニマ二曹が持っています。」
「直ぐに武器庫にしまいます。」
「よろしく。」




