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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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ナマクラ

 ルカワツヨシ二等海曹は、米国のゴーザガ大学での留学経験があり、流暢な英語が使える貴重な通訳としてきりざめでは重宝されている人物であった。ル・ド・ショウジ三等海曹は、フランス人の父と日本人の母親を持っている。フランス陸軍に勤務していた父の影響で、自衛隊に興味を持つ事になる。そして海上自衛隊に志願したと言う経緯がある。

 「また、横須賀からかよ。」

 「横須賀に行った方が?」

 「いや、多方面から来るクルーがいる可能性が多いと思われる為、横須賀には行かない。」

 「ようやく、半数以上の隊員が揃った所だ。で進捗状況は?」

 「はい。何とかばれずに進行中です。」

 「カイドウ、シドウ両三佐には気付かれるなよ?」

 「はい。」

 「ぬかりない様にやれよ?」

 「しかし、よろしいんですか?本当に良いのですか?」

 「この艦の未来の為だ。奴等には消えてもらう。」

 「せめてあの人がいればこの様な事にはならずに済んだかもしれませんね?」

 「そうかもな。サクラギ二佐がいればこんな事にはならなかったのかもな。」

 「武器庫の鍵は持っているな?センドウ三佐?」

 「はい。ここにあります。」

 「いついかなる時も手放すなよ?」

 「分かっております。カイドウ三佐やシドウ三佐は血の気が多いですからね。武器なんか持たせたらそのままボシン・ウォーに参加しかねませんからね。」

 「そうか、その手があったか。我々が手を汚すまでもないか…。」

 「出兵させて自分達は蝦夷地へ。そんなプランもありますよ。」

 「64式小銃を持っての特攻じゃあ、流石に薩摩・長州藩士に瞬殺されますよ?」

 「そんなスマートじゃない奴等でも無いだろ?」

 「与えられた任務はなんとしてもやり遂げる男たちではありますよ。」

 「となると、航海長と水雷長はセンドウ貴様兼任となるぞ?」

 「そこは、他の士官を昇格させりゃあ良いじゃないすか?無理言わんといて下さいよ。」

 「ナマクラが真剣になる良い機会じゃあ無いか?」

 「まぁ、お前だけが海野派じゃあ無いからな。」

 「それはそうですね。とは言え、舐めてかかると消されるのはこちらですよ?」

 「分かっております。」

 「誰だ?」

 「勝さん!?」

 「今日はな凄い人を連れてきたぞ?」

 「薩摩の西郷隆盛でごわす。」

 「先程、江戸城無血開城の話をして折り合いがついたところだったのだ。」

 「その褒美に面白い物を見せてやると言われたじゃっとん、ここにつきもんど。」

 「勝さん!困ります。ディスの人間をきりざめに連れてくるなんて。しかも歴史的出来事の褒美にきりざめを見せるなんて、協定違反ですよ?」

 「ワシの顔に免じて許せ海野!」

 「勝さんには滅茶苦茶御世話になっていますが、それとこれとは…。って武蔵の事も話ちゃったんすか?」

 「うん。別に問題無かろう?」

 「問題大有りですよ。江戸幕府の二枚切り札を敵の総大将に見せるなんて。ってアカギ中将も言ってやって下さいよ。分かって無いんですよ、事の重大さが。でも西郷隆盛って良い人?まさか…。」

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