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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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フランキー

 あの日の事は忘れていない。防衛大学校受験の事さ。人生でたった三度のチャンスがあったにも関わらず。運も有るかもしれないが、完全に俺の学力不足であった。地連のおっちゃんには、冷静に考えて曹候補士や自衛官候補生を進められていたが、結局一兵卒からのやり直しを選択した。(ミムラ士長回想)

 「ミムラ士長!」

 「どうしたミカワ二士?」

 「きりざめ見つかりましたよ。」

 「え?どこに?ここ横須賀だけど?無いよ?」

 「ミムラ士長人の話を聞いていないのか?」

 「トリタニ士長?」

 「これから俺がきりざめの元へ送ってやるよ。結構距離あるけどミムラ士長なら楽勝だよな?」

 「どこに行くかは知らぬが、大丈夫だろう。」

 こうして二人はトリタニ士長の誘導で江戸の晴海埠頭に向かった。

 所で、海援隊のサカモトテツタロウ社長等4人はメリケン(米国)に向かい、ナカオカは中東に向かった。狙いは石油だ。オイルラッシュで、石炭に変わる次世代エネルギーとして、米国等では既に主力エネルギーとして、使用され様としていた。その現状を海援隊は視察しに行ったのであった。

 しかし、ディスにおいてはトム・ブレイディ(トムさん)と言う天才設計士が米国にはいた。ゼアーでいたかまでは確認出来なかったが、トムさんの設計した石油タンカーは、きりざめや武蔵の必要量を遥かに越える化け物タンカー通称を(フランキー)と呼ぶ。が米国等では就役していた。フランキーには護衛船ノースカロライナ(5000トン級、ヤング砲3門×2)がいた。

 ちなみに、ヤング砲とは、米国海軍が開発したミサイル型の大砲で、ホーミング(追跡)機能がついており、ディスで発達したものと見られる。さらに巨大なペヤング砲と、改ヤング・アダルト砲と言う射程と威力の高い大砲を保有している。

 日本にも似た様な大砲があるが、それをのせる船の造船力が米国よりも圧倒的に劣っていた。とは言え、徳川幕府海軍には武蔵やイージス艦きりざめもある。メリケンと言えど簡単に日本に手出しは出来ない。海軍力で日米の上を行っていた大英帝国(イギリス)や帝政ロシアの艦船には、この時代のスタンダードに基づいた大砲を積んでいた。だが、そのスタンダードとやらは、米国と大差なく日本も開国さえしてしまえば、10年程で追い付ける代物であった。

 幕末期の世界中の海軍には潜水艦や空母及び戦闘機がなく、航空機やドローンもなかった。だから、大艦巨砲主義で良かったのだ。大和級戦艦が二隻もあれば、鬼に金棒である。しかし、今の徳川幕府には、それらを使い回す余裕などなく、崩壊寸前で、このままではゼアーと同じく薩摩・長州に奪われるのも時間の問題であった。

 「勝さん、何度も言ってますよね?きりざめ・武蔵を沈めるのはラストアクションなんですよ?分かってます?」

 「話し合いで何とか成らんか探ってみよう。」

 「そうして頂けるとこちらとしては無駄な犠牲を出さずに済みます。」

 しかし、海野には、この時事の重大さを理解出来ていなかった。

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