AH-69カラシニコフ
ダダダーン、ズドドドーン
「何だ?あの音は?」
「あれはきっとAH-69カラシニコフです。」
「旧ソ連製の突撃銃が何故ディスに?」
「コスパが良く製造や弾薬が安価な為3ヶ月前に幕府に正式採用された様です。」
「さすが兵器オタクのホシ士長。」
「ホヤ二士ここは幕末で間違いないんだな?」
「まずいですよ。ここは京都です。」
「だろうな。35㎜試走行砲やガトリング砲と言ったレシプロ兵器を使うくらいだからな。」
「艦長に伝えなきゃならん事もある。江戸に戻るぞ!」
「了解しました。」
「とにかくここは危ない。急ごう。」
スドッカーン
「何だ!?」
「戦艦大和の46㎝主砲弾の着弾音!?」
「幕府が何故大和を持っているんですか?」
「知らんが、この世界圧倒的にカオスでイカれてるで。」
「ホシ士長、話によると大和は薩摩・長州のものらしいですよ?」
「何?もう良い。大阪に行って海路で江戸を目指す。」
「そんなお金何処に…?まさか奥様から貰った大切な時計を質屋に?」
「それ以外に金子になる物を持っているか?」
「今は金より命が大事だ。背に腹は変えられん。20両にもなった。これで江戸晴海埠頭にいる、きりざめと合流出来るぞ?」
「真っ昼間からカラシニコフの銃声があったり、戦艦大和の砲撃があったり、そんな京都に潜入しろと言う話の方が土台無理な話。さぁ、急ごう。」
こうして二人は京都駐在を断念して、江戸のきりざめの元へ戻った。
「ホシ士長!やっぱ無理だったか…。」
「カラシニコフが火をふいたり、戦艦大和の46㎝主砲が火をふいたり、とてもではありませんが駐在は難しい事です。」
「大和はやはり薩摩・長州の手に?」
「詳しい事は分かりませんが。どうやらその様です。二条城付近に集中放火していました。」
「幕府が持っているのは戦艦武蔵だ。武蔵はその様な事はしない。」
薩摩・長州はメリケン(米国)と石油の安定的供給に向け交渉を大詰め化させていた。一方、海野達は海援隊の切り開いた中東ルートを元手に燃料の確保を本格化させていた。しかし、メリケンは、江戸幕府と薩摩・長州のどちらにも愛想を向ける、つまりダブルスタンダード(二枚舌)も良い所であった。どちらが勝っても良いようにする。それがメリケンのディール(取引)の条件であった。
「おい、ナカオカ?メリケンの方はおまんに任すき、此方の方は、任せろ。」
「本当に大丈夫か?」
「ああ、サカモトテツタロウの名に懸け此方の方は心配いらない。」
「頼むぞ!海援隊。おまんらに日本の未来がかかっている。武蔵は油食い虫じゃけんのう。」
「どうやら油の奪い合いはゼアーよりもディスの方が激しい様である。」




