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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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日米防衛相互協力

 「where is USA?」

 「this is KIRIZAME in Japanese NAVY.」

「oh my god it's crazy.」

ヘンダーソン・ニック一等兵とカーレ・ベンツ一等兵は米国在沖縄海兵隊の若い海兵隊員だ。日米防衛相互協力の一環でたまたまきりざめにいた不運な米国兵士達である。彼等が過酷な海兵隊員になった理由は、旨い飯と居住に困らない事、安定した給料と言うただその安定が欲しいだけの理由であった。ところが、米国海兵隊は世界一の訓練のハードさを誇る。入隊してニックとベンツは後悔した。訓練はハードだし、飯は喉を通らないそんな日々が続いていた。

 カーレ・ベンツ一等兵はドイツの名門ベンツ家の出身だが、入隊理由は強い男になりたいと、ただそれだけの理由で米国籍を取得。入隊してからはニックとは逆に体を鍛えられて幸せだと、毎日楽しくて仕方がなかった。ニック・ヘンダーソン一等兵はサラリーマンに退屈さを感じ、24歳の時に米国海兵隊に入隊した。だが、体を鍛えるのは苦手で、いつもベンツに鞭を打たれている。まぁ、海兵隊はサラリーマンとは違い生きていると言う実感がある。二人は横須賀にいる所をトリタニ士長に発見され、トリタニ士長にきりざめまで護送された。

 その頃江戸では…。

 ドンドンドンドン

 「勝さん?いるんですよね?」

 「チッ、バレたか。で、海野話があるんだろう?まぁ、中に入れ。」

 「戦艦武蔵の件ですよ?」

 「ああ、それな。大和が薩摩・長州の手に渡るのを防ぐ為じゃ。安心せい。」

 「一言くらい相談があっても良いじゃないですか?」

 「すまんな。海野。大人には事情があるんだ。」

 「きりざめのクルーの回収だけでアップアップしているのに武蔵まで、預けられちゃたまらないですよ?」

 「海野一佐?」

 「エノモトさん!?」

 「何かお困りの様で?」

 「戦艦武蔵の件です。」

 「ああ、戦艦武蔵の件なら、たった今アカギタケノリ中将と話をつけてきましたよ。」

 「さすがエノモトさん。」

 「幕府艦隊としても、近代海軍の礎となる戦艦を探していましたから。武蔵の運用や人材の確保はこのエノモトタケアキが引き受けます。ので、海野一佐は今まで通りクルー集めに集中して下さい。」

 「了解した。大和と武蔵の潰しあいになるのだけは避けなければなりませんから。」

 「きりざめが巻き込まれるのを一番危惧していましたから。きりざめが二つの戦艦を叩くのは、簡単ですからね。」

 「艦長、大和や武蔵を叩きましょう?」

 「また、そんな事を?武蔵も大和もエノモトさんがはなしをつけてくれた。撃沈は無しだ。」

 「それに専守防衛の範囲外の事は出来ない。」

 と、海野艦長は大和・武蔵の撃沈には慎重であった。艦内のカイドウ三佐ら過激派の意見を抑えているのは他ならぬ海野一佐である。武蔵の欠員補充に民間人を登用すると良いと進言したのも海野一佐であった。40歳以下の健康な成人男性を対象に、まずは人を集める。ましてや乗り組むのは、世界史上に名を残す大艦巨砲の戦艦武蔵。そう簡単には即決出来る筈がなかった。

 だが、蓋を空けてみれば、興味本位なのか、無試験で入隊できるとあり、募集枠を大きく越える4000人もの人が我先にと志願して来た。そこでやむ無く筆記試験を実施。1000人まで絞った。身体検査で更に800人まで絞り、当初ベースの2倍の人を登用する事になった。

 「エノモトさん、こりゃあ幕府はとんだ御荷物を抱えたかも知れませんよ?」

 「海野一佐、まぁそう言うな。」

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