ミッションin大和
朝起きたら、俺達はその艦内にいた。
「おい、F1(フナオカ)とF2(フルタ)倉庫番交代の時間だ。」
「おい、フルタ?俺達乗る船間違えてないか?どう見てもきりざめじゃねぇ気がしてならねぇ。」
「フナオカ一士、ここは確かにきりざめでは無いようです。それを調べましょう。」
「これは?」
「無線機です。F2よりF1よしこれでチャンネル登録良し!」
「では、次の倉庫番の時間までお互い個人行動と言う事で。」
「了解した。つーかこんなのどこからせしめたんだ、フルタの奴?」
「どうやらこの艦は大日本帝国海軍の戦艦大和の様ですねぇ。」
「フナオカ一士?脱出出来そうなボートをA4ロビーにて発見。合流して下さい。」
「了解した。」
「おい、そこで何をしてる?」
「あ、あのう米内さんの命令で…。」
「何?米内がどうしたって?」
「米内光政海軍大将の命令で戦艦大和の脱出方法を調べろと言われまして。上等曹長からも許可を得ています。」
「そう言う事か。手伝おうか?」
「いえ、結構です。」
「遅いっすよ?フナオカ一士。」
「すまん。ガチで迷った。つーかボート要らねぇは。陸地と言うか港に係留されてる。」
「とりあえずここは広島県呉市だ。きりざめは横須賀に有るだろうけど、一応江戸で情報を入手したい。」
「この無線も用済だな。」
「ああ、俺達はF1でもF2でもない。海上自衛官だ。」
ちなみに、フナオカカズヒロ一等海士は、防衛大学受験に失敗。それでも自衛官の夢を諦めきれず自衛官候補生として入隊した。一方でフルタアツヒコ二等海士は、父が陸上自衛官で母は航空自衛官で兄は航空自衛官で戦闘機のパイロットと言う自衛隊ファミリーである。フナオカ一士同様フルタは防衛大学受験に失敗。一兵卒からの再起を誓っていた。
その頃…。きりざめCICでは…。
「海野艦長、カイドウ三佐の事なんですけど?」
「充分懲りたろう。出してやれ。」
「はい。」
「ただの一兵たりとも欠かさず2022年の日本に隊員を送らなければならない義務が私にはある。」
「艦長、申し訳ありませんでした。」
「分かりゃあ良いんだ。」
「艦長、広島より2人のクルーが帰還しました。フナオカ一士とフルタ二士です。」
「何?大和から帰還したのか?」
「はい。大和には2000人を越える薩摩・長州の志士やTSPしてきたと思われる日本海軍の兵士が沢山いました。」
「大和に武蔵、時の支配者は何を考えているのか?」
「艦長、武蔵の赤木中将から入電です。」
「おう。」
「海野一佐クルーの集まり具合はいかがですか?」
「一月に6~8人のペースでクルーは戻って来ています。」
「突然の事で誠に申し上げ難いのですが、武蔵クルーは総員大和に移住せよ。との命令が上から達せられました。」
「武蔵はどうするんですか?」
「海野一佐の管轄に成ります。」
「それ本当ですか?」
「無茶な御願いではあるのは重々承知の上での命令です。」
「自分とこのクルーもろくに揃ってないんですよ?無理です。」
「と言われるのは分かっていました。上には怒られるかもしれませんが、ベテランの士官と下士官を50人ずつ計100人は残して行きますので。」
「赤木中将はどうするんですか?」
「私はあくまで武蔵の艦長ですから、大和には行きません。」
「勘弁して下さいよ。もう!」
「大和もクルーが足りていない様で…。」
「知りませんよ。日本海軍の事情なんか。」
「まぁ、そう言わずよろしくお願いしますよ。」




