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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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ディスとゼアー

 「前方に不審船を発見!」

 「ナミノ二士、聴取だ!」

 「了解しました。不審船は手漕ぎの木造船の様です。向こうは此方の動きに全く気付いていない模様。」

 「後方からそっと接近しろ。」

 「よし!今だ‼」

 ナミノ二士は、ナグラ一士の言う通り不審者を捕らえる事に成功した。

 「お前ら、ここで何をしている?」

 「ある大きな艦を探している。」

 「その艦とは、イージス型護衛艦きりざめか?」

 「何故お前がそれを知っている?」

 「俺達もお前らと同じきりざめクルーだからさ。」

 「お前呼ばわりしてすまなかった。名は?」

 「トリタニ士長以下3人だ。きりざめは今訳あって江戸の晴海埠頭にある。きりざめに戻りたいか?」

 「そりゃあ食い扶持だからな。」

 「ニカイ二等海士です。もう一人はニムラ一等海士です。」

 「聞くまでも無いが、2022年の東京からやって来たんだよな?」

 「はい。間違いありません。」

 ニカイススム二等海士は、米国の大学を卒業してNBA入りを目指したが、膝の怪我で断念。日本に帰国してフリーターをしていたが、父親に薦められ海上自衛隊の門をたたいた。一方、ニムラキョウスケ一等海士は、兄が航空自衛隊でヘリパイをしていたこともあり、自分もと航空学生に志願するも落選。落ち込んでいたが、航空自衛隊の兄から腐らず下から這い上がる道もあるぞ?と言われ一念発起。叩き上げの自衛官候補生として入隊した。この二人は志願状況がかなり異例であった。と言うより少し変わっていた。

 「ニカイ二士とニムラ一士はナミノ二士のアテンドで晴海埠頭に向かってくれ。」

 「了解しました。」

 「ナミノ二士頼んだぞ。」

 「任せて下さい!」

 その頃、京都では…。

 「もう無駄だ!降参しろ。近藤、土方‼」

 「何故その様な事を貴様らに言われなくてはならないのだ?新選組なめんなよ?必殺天竜殺し!」

 どうやらディスでの歴史とゼアーでの歴史は少しずつ変わり始めている様である。新選組の快進撃が止まらない。京都に潜む不貞浪士を次から次へと殺害していた。この様な事象はゼアーの歴史には無く、ディスで起きるねじれ現象であった。この様なねじれ現象は、きりざめクルーの到着地点や到着日付にまで影響を及ぼしていた。海上自衛隊トップの海上幕僚長ヤマガミケイジは時の流れについて面白い話をしている。

 「時の流れに身を任すのではなく、時空に歯向かう位の気概と心の強さが必要だ。でなければ、たちまち人は流されて行ってしまう。だからこそ、日々の鍛練が必要なのだ。つまり、時と対峙した時、その人間力が試される。」

 と言っている。心の弱いクルーは、時に流される。流されると前が見えなくなる。視界不良のクルーに未来はない。ゆとり、さとり世代が大半を占める2022年の海上自衛隊にあっては、ヤマガミ海上幕僚長の言葉は流されない精神力(心の強さ)を説いている。

 心の無い国家は亡国である。きりざめが亡国の兵器とならない事が、幕末にいるきりざめクルーには求められている。スマートネイビーはそれに耐え得る心の強さがあってこそ初めて実践する事が出来るのであって、口だけのスマートネイビーはいつの時代でもいかなる状況であったとしても通用しない。それだけは海野達きりざめクルーも理解している事である。

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