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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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奇兵隊と5人の英傑

 「シドウ三佐、一体自分等はどうしちゃったんすかね?」

 「まぁ、ジタバタしてもしょうがない。そう思わないかシイヤ一尉?」

 ここは幕末の長州(現在の山口県)である。二人は元の世界に戻る為、聞き込みを続けた結果、松下村塾に辿り着いた。しかし、そこに出入りする長州藩士達は味方では無かった事を後に知る。

 「あのぉ。すみません?どなたかいらっしゃいませんか?」

 しーん。

 「シドウ三佐誰もいないみたいっすね?」

 「そこに寝ているのは!?」

 「誰すか?」

 「奇兵隊のタカスギシンサクじゃねーか!」

 「だとしたらどうした?」

 「松下先生は?」

 「と言うか、お前らは誰だ?」

 「これは失礼した。自分は海上自衛隊護衛艦きりざめ対空戦闘隊長のシドウマサヒコ三等海佐だ。」

 「自分はシドウ三佐と同じ所属のシイヤシュンタ一等海尉であります。」

 「で、お前らこんなド田舎に何の用じゃ?」

 「いやぁ、実は大阪に行く船に乗りそびれちまいましてね。困ってたとこなんすよ。」

 「最終的には江戸に向かう予定なんですけどね。ただ何を聞いても余所者の私たちは無視され続けてまして、あの有名な松下村塾なら、器の大きい偉人がいるかと思いましてね。」

 「なんだ。そんな事か。よし、ワシの所へ来い。」

 「何?お前らは未来から来たと言うのか?」

 「はい。奇兵隊の末路も知っています。」

 「それは聞かないでおくが、あんたら幕府の手先か?」

 「その通り。彼等は幕府の手先ではなかと。」

 「イトウ(ヒロブミ)先生!」

 「話は大体聞いていた。明日下関から大阪に向かう船がある。それに乗り、大阪経由で、江戸に向かう事が出来る。船賃は私が出す。その代わり、そのこじゃれたその帽子をくれ。」

 「こんなもんで良いならいくらでも。」

 こうしてシイヤ一尉とシドウ三佐は、イトウヒロブミの計らいで、江戸に行けた。1866年11月初旬の事であった。

 「シドウ三佐!あれ、きりざめですよ!」

 「艦長達は無事であると言うのか。」

 「シドウ三佐!シイヤ一尉!こっちへ来い。」

 「何?長州藩から来たって?長旅ご苦労。」

 「奇兵隊のタカスギシンサクや初代内閣総理大臣イトウヒロブミに助けられました。」

 「大物に助けられたな。」

 「カイドウ?貴様も無事だったか。」

 (不味いなぁ。カイドウ三佐とシドウ三佐仲悪いんだよな。)この三人がきりざめの中の権力争いをしていた。ま、艦長が頭一つ抜け出していたのは確かであるが…。あとの二人はドングリの背比べであったが。いずれにせよ、この三人が早々に帰ってきたと言うのは、部下にとって運が悪かったと言える。

 「シイヤ一尉?あの写真スゲー豪華メンバーだな。」

 「7人の侍が写ってる。イトウ、タカスギ、ナカオカ、サカモト、カツラ、シドウ三佐にシイヤ一尉。考えてみれば凄い面子だな。」

 「俺とシドウ三佐は、あの松下村塾に行ってきたのさ。」

 同時にタイムスリップしても着く場所や時間は同じとは限らない様である。

 「シドウ三佐制帽はどうした?」

 「イトウヒロブミが船賃と交換して欲しいと言うので、お金を持っていなかったものですから。致し方なく。」

 「そういう事が。よく無事で帰ってこられたよ。でもまだこれで25人か。まだまだクルーは何処に。」

 「艦長、そう言えば友好の証として、サカモトリョーマより刀一振りを預かりましたのでお渡ししておきます。」

 「陸奥守吉行か、海援隊の件もあるのかな。しかと頂いた。」

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