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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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時期尚早

 「何やら江戸(東京湾)にどでかい軍艦が来るらしいで?」

 「黒船の再来か?冗談はよしておくれよ。」

 「ちょっと見に行って見ないか?」

 「あれ?さっきまであった軍艦なんかないで?」

 「おい、三兵の人間が打ち上げられてるぞ?」

 「ん?ここはどこだ?」

 「あ、やっと目を覚ましたか。」

 「俺はコクラで、こいつはコウノだ。すまん記憶が断片的なもので。今寝てる奴を起こせば記憶が戻るかもしれない。」

 (記憶が断片的なのは確かだが、色々と面倒臭い事に成りそうだ。さっさとズラからねぇと。)

 「あ、もう一人目を覚ましたぞ?」

 「ん?今何時すか?」

 「午後20時だ。」

「うわー。畜生!バスケットボール男子決勝日本VS米国寝過ごしたじゃないすか!」

 「いや、今それを俺に言われても…。だわ。」

 「と言うかコクラ三尉?何寝たふりしてんだよ?」

 「いや、悪い人に見られちゃ不味いかなと思って。」

 「信じて良いのか?ここの市民らを。」

 「信じよう‼我々は海上自衛官だ。2022年からやって来た。」

 「あんたら海軍さんかい?」

 「よく分からんが、腹減ってるだろう?家で飯を食うて行け。」

 「ありがたい。」

 「恩にきるよ。」

 「旨いな。」

 「白米に漬け物、この魚はサンマだ。旨いだろ?」

 「ああ、身に染みるよ。」

 「さっきデカイ船があっただろ?」

 「あったな。」

 「あの船に乗ってたんだ。」

 「やっぱりあれは未来の船なのか?」

 「戦わせたら天下無双。対空戦闘で右に出る船はない。」

 コウノ三尉がしきりに首を動かしている。

 (何だよ。もう少ししゃべくらせろよ。)

 「じゃあ、この辺りでおいとまさせて頂きます。ありがとうございました。」

 「ありがとうございました。」

 「バカ野郎、見ず知らずの者にベラベラしゃべくりやがって?」

 「意思の疎通がとれて無いですね。俺達。」

 「それよりあの船きりざめだろう?艦長やクルーは皆元気すかね?行く宛もないんだし行って見ようぜ?」

 「あれを見ろ!」

 「コウノ三尉とコクラ三尉じゃないすか!」

 「飯を食べさせてもらっただけで、ベラベラしゃべってコクラ三尉を止めるのが大変でした。」

 「マル秘に関係無いだろ?」

 「とにかく、これからは二人とも幹部自衛官としての責任と覚悟を持って行動する様に?」

 「はい。」

 「これで22人か先は長いな…。」

 ちなみにコクラシュウジ三等海尉は、部内幹部候補生所謂C幹出身の叩き上げ士官で、35歳既婚者である。趣味はバスケットボール観戦で、NBAや日本のBリーグの試合をスマホやPCで見る事である。一方のコウノタロウ三等海尉は、一般幹部候補生所謂B幹である。江田島での厳しい毎日を卒業して半年ようやくきりざめでの仕事に慣れ始めた23歳の若き青年の趣味は、一人カラオケで熱唱する事であった。

 「なぁ、勝さん?そろそろきりざめを幕府の艦隊に組み込まんかね?きっと想像以上によい働きをしてくれると思いますよ。」

 「あのな。簡単に言うな。きりざめを運用出来る乗組員が揃っておらんのじゃ。時期尚早と言わざるを得んな。だが薩摩長州の手に渡さん事は艦長の海野一佐には伝えてある。だがもう少し海野一佐には頑張って乗組員を集めてもらいたいのう。」

 「なるほど…。」

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