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幕末自衛隊NEO~the end of EDO to self defense force~  作者: 佐久間五十六


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X(エックス)

 海野はてんりゅうをワシントン攻撃をいつでも可能にする為、ニューヨークに残したまま米国海軍籍フリゲート艦トラファルガーを追った。トラファルガーと見られるXは逃走を図ったが、アトムを乗せている為か、著しくスピードが遅く直ぐに追い付けた。

 だが、Xはトラファルガーではなく、アトムの行方に海野達は翻弄された。とは言え、海野は諦めていなかった。カイドウ隊も晴海埠頭周辺を徹底的に探した。トラファルガーは何処に居るのか?分からなかった。

 「皆、ここは根気よく探そう。トラファルガーは絶対日本にいる。」

 「つーか、ミラージュ・アトムで時空移動した方が良いんじゃないですか?」

 「馬鹿言うな。これは米国との戦争を覚悟で全て破壊せねばならん。それがNEO日本海軍の目標なんだ。NEO日本陸軍は本州に限らず既に蝦夷や琉球の米軍基地まで捜索に入っている。」

 「在日米軍の基地まで捜索の手は及んでますか…。」

 「こんなに探しているのにXは何処に居るんでしょうか?」

 「そんなのはじめから居なかったんだよ?」

 「!?」

 「そうだよな、センドウ三佐?」

 「何の為に、その様な嘘を?」

 「流石サクラギ二佐。鋭いですね?ミラージュ・アトムはGLZI本部攻撃により、全滅させました。しかし、何処を探してもアトム本体は見つかりませんでした。もしや、日本にあるのではないかと思案し、ニセの電文を打ち日本での捜索を活発化させるのが狙いでした。」

 「センドウ三佐…。」

 「いずれにせよ、我々の人生を狂わせたアトムだけは破壊せねばなりません。第二のきりざめを作らない為にも。GLZIの狙いはアトムによる武器・兵器の密売です。大和や武蔵もゼアーに戻す事で相当な利益を得たに違いありません。そして、今度はきりざめの番です。明治初期にイージス艦などあってはならない存在です。しかも、その搭乗員はロスト20(失われた20年)を乗り越えたベテラン搭乗員ばかり。GLZIにとって我々きりざめの存在は、危険因子と見なされているのです。」

 「ではてんりゅうも、アトムの対象になっているのか?」

 「恐らく。」

 「よく分かっていないのは、何故きりざめがこの幕末にTSPしたかと言う事です。」

 「まさか、アトムの暴走?」

 「あぁ、何度も無茶なTSPを繰り返しているうちに、時空に歪みが生じて何の関係もない軍艦がTSPしてしまった。そう考えるとつじつまが合う。」

 「これ以上の時空テロは、かなりリスクを伴うものとなるでしょう。例え、アトムによるTSPが、成功したとしてもゼアーに戻れると言う確証はありません。」

 「ならばオートマティック・タイム・マシーン通称アトムを破壊するしか術はないのです。」

 

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