トラファルガー級フリゲート艦X
「城島少佐?あと10分でGLZI本部は爆破されます。急いで発進して下さい。」
「あとはセンドウ三佐だけだが…。」
「来ました。」
「大分身軽になってますね。」
「急ぐぞ城島少佐。半径500メートル以内は木端微塵だ。その代償として俺達が何を支払うのかは分からないがな。」
ブブブーン、ブブブーン。
「運転手慣れているな。」
「急がねーと俺達まで巻き込まれちまう。まだ死にたくはないからな。飛ばすぜ!」
「でもよ?アトムは無かったんだろう?」
「はい。ありませんでした。」
「だったら爆破する必要ないんじゃないか?」
「反乱分子の拠点に成りかねないと判断しましたので。」
「それにGLZI本部にはアトム関連の重要資料が山の様にありました。」
「そうか。そろそろ10分だな?」
「3、2、1。」
ボゴスカーン!!!?
「これで良かったんですよね?」
「さぁな。それより東京にいるきりざめの海野一佐に至急伝だ。アトムは東京晴海埠頭に停泊している米国海軍籍フリゲート艦トラファルガーにある。至急向かわれたし。」
その頃横須賀では…。
「海野一佐。ニューヨークのてんりゅうより至急伝です。」
「アトムワシントンGLZI本部ニナシ。アトム東京湾停泊中米国海軍籍フリゲート艦トラファルガーニアルトノ事。至急確認サレタシ。」
「カイドウ三佐!大至急晴海に向かってくれ。」
「一人で?」
「マツオカ三佐!ヘリの準備を!」
「2、3人連れてけ。」
「あと、ニトロ持っていけ。」
「海野一佐。ヘリいつでも出せます。」
海野はニューヨークからの至急伝でカイドウ隊を送り出したが、敵も馬鹿では無い。カイドウ隊が現着した時にはトラファルガーの姿は無かった。しかし、きりざめのフェイズドアレイレーダーは、トラファルガーと見られるフリゲート艦が東京湾を出る所をとらえていた。
「カイドウ隊はそのまま晴海で待機。トラファルガーはきりざめが追う。」
「スクランブル、スクランブル。緊急発進命令!総員戦闘配置!」
「サクラギ二佐、舵を頼む。」
「海野一佐どちらへ?」
「CICだよ。」
「トラファルガーの疑いが強い船舶が晴海埠頭を出た。見つけ次第臨検する。しかしこれはきりざめをおびきだす罠かもしれない。カイドウ隊は晴海埠頭付近の捜索を続けてくれ。」
「了解!」
「我々きりざめは艦船Xを追う。」
「センドウ隊とてんりゅう隊は急ぎてんりゅうに合流し、米国から脱出をしてくれ。」
「了解!」
「いやぁ、ヒヤッとしたよ。」
「フルヤマ中佐…。」
「死者が出なくて良かった。」
「そうですね。責任者としては良かったと思うのですが、アトム無しのGLZI本部を爆破する事になったのは不本意です。」




