原子力潜水艦てんりゅう
「原子力潜水艦てんりゅうの艦長フルヤマ中佐です。話は海野一佐から伺っています。」
「作戦の重要性はNEO日本海軍には関係無いですが、ワシントン迄の長旅です。よろしく頼みます。隊長のセンドウ三佐です。」
「これが原子力潜水艦…。」
「はい。設計図は海野一佐からいただきました。」
「そうか…。」
(今は手段を選んでいる場合ではないからな。仕方無い…。)
「最速でお願いします。」
「分かりました。」
「海野一佐、てんりゅう出発します。」
「あーあ。勝さん…。これで良いんですよね?」
「つーか、勝さんっていつ亡くなったんだ?」
「記録には15年前の1885年7月7日に亡くなったとなっていますが。」
「冷たいじゃないかよ。勝さん…。焼香の一つもあげさせてくれないなんてよ。」
「海野一佐、そろそろ行きましょう。」
「分かってるわ。」
「GLZI研究員を逮捕するには、米国政府の許可が必要になります。」
「んなこたぁ、分かってるさ。GLZIは米国陸軍の下部組織だからな。」
「それとも米国を敵に回して戦争でもしますか?」
「ディスでも対米戦争をするのか…。」
「今、日本が鎖国を続けられるのは、米軍が日本に駐留しているからだ。でなくちゃ、ゼアーの様にロシアや清国と戦争しなくちゃならん。それに、米国のバックには英国がいる。下手に戦争なんか起こしてみろ?ゼアーの様に四面楚歌になり袋叩きにされるぞ?」
「アトムさえなければ…。俺達はゼアーに戻れる。俺達がいなくなった後のディスの事なんか知ったこっちゃねぇが、20年も関わった手前そうも言えん。それにアトムを壊しても100%元に戻れる保証はどこにもない。」
「では何故センドウ三佐達を行かせたのですか?」
「センドウ達は責任を感じてるだろう?」
「そりゃあそうですよ。潜入して3年手がかりの一つも見つけられなかったんですから?」
「てんりゅうは原子力潜水艦だと伺っていますが?良いんですか?」
「ディスの歴史はGLZIのせいで無茶苦茶だ。敵が無法者なら、それを叩く為には戦力の出し惜しみは出来ないからな。」
「原子力潜水艦の設計図はどうしたんですか?」
「勝さんがまだ元気だった頃、ゼアーでは原子力兵器が主力になるという話から、作れるなら作ろうと言う事になってな。そこからはトントン拍子で話が進み、米国海軍ロサンゼルス級原子力潜水艦の設計図を元に作ったプロトタイプがてんりゅうと言う訳だ。原子炉のプルトニウムとウランは米国から輸入した。」
「なるほど。」




