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八話

本部に戻って来れた私達。

初めての戦闘にも関わらず、私は上手く戦えた。

「芽々、凄かったね。あのボルケノスを爆発させないで倒しちゃうんだから」

「爆発させないでって・・・ボルケノスって一匹だけじゃないの?」

私が愛香に尋ねると、リサが代わりに答えた。

「一匹だけな訳無いじゃない。怪獣は毎回違う個体が現れる時もあるけど、同じ個体が現れる事があるのよ。あのボルケノスは今回で八回目だけど、爆発させないで倒したのは今回が初めてね」

「そうだったんだ。あっ、それじゃあボルケノスの死体は?」

『第一部隊の芽々さん!総督より呼び出しがあります!直ちに総督室へ来てください!』

私がリサに怪獣をどうするのか尋ねると、アナウンスが響いて私が呼ばれる。

「呼び出し?でも、総督室の場所なんて分からないんだけど?」

「私も一緒に行くよ」

「私も案内するわ」

私は二人に案内される。

総督って誰なんだろ?

鼻くそほじってたリンダ体長みたいな人じゃなきゃ良いんだけど。

──────────────────────

総督室前にやって来て、扉を三回ノックした。

「芽々でしゅ!はぅ!?」

愛香とリサが笑う。

今年で一番恥ずかしいミスした。

すると、扉が勢いよく開き、私は突然幼女に胸を揉まれながら抱き着かれた。

「おー待ってたぞ新入りのおっぱい♥️!新入りのおっぱいは揉まねばならぬー♥️!!」

私は床に押し倒され、胸を形が歪む程に揉まされる。

「ちょっ・・・ちょっとおお!?胸を揉まないで・・・や、やめ・・・くすぐったい////」

「おほおお素晴らしい♥️!素晴らしい弾力と張り、そして揉み心地だ♥️!胸の谷間から香るこの香り♥️ハァハァ♥️!最高ダァ♥️!」

私の際どいビキニが剥がされそうになるが、幼女は揉むのを止めない。

「ロザリオ!」

リサが叫んだ後、頭の触手を伸ばして幼女を拘束。

「ああん♥️最高だぞリサよ♥️」

「いきなり芽々に歓迎揉みをしなくて良いでしょうが!」

「そうだよ!芽々は私の物なのに、先にロザリオに揉まれるなんて!後でロザリオともヤってあげるから♥️!」

「おほおおっ♥️!?マジか♥️!?」

「マジだよ♥️!リサも混じる♥️?」

「ならロザリオは頂くわ♥️そして寝取られて泣いて私に泣き付きなさい♥️!」

私は胸を押さえながら、三人の見せるカオスな光景を呆れながら見ていた。

何だかレズビアンばっかな気がする。

嫌じゃないけど、なんかところ構わずだなぁ。

──────────────────────

私は総督室に案内される。

ロザリオと呼ばれた、この世にもう存在しないんじゃない伝説の美幼女が目の前に居る。

さっきは分からなかったが、幼女だからか美しいと可愛いの二つを同時に思ってしまう。

「改めて紹介しよう。妾はモンスターガールズ全てを統括する、総督のロザリオだ。私も怪獣結晶を宿しているからな。宜しく頼むぞ」

「は、はい。芽々と言います」

芽々は頭を下げるが、ロザリオは不機嫌な声になって芽々に語る。

「それはやらなくて良い。モンスターガールズには年齢に問わず全員が仲間だ。上下関係も無いから好きに呼び、好きに話せば良い」

「・・・うん、ありがとう。ろ、ロザリオ」

「うむ。良いぞ」

それはそれでやりづらいけどね。

まあどうでも良いか。

「ねえロザリオ。いくつか質問しても良い?」

「構わんぞ?」

「一つ目だけど、怪獣の死体はどうするの?」

此はリサに聞きそびれた事だ。

怪獣の死体をあのままにしてるとは思えないけど、回収してるかどうか聞きたくなった。

「勿論回収しているぞ。怪獣の死体は、怪獣が出現した際に出現場所に現れる怪獣結晶となる。24時間が経過しなくてはならないが、怪獣結晶となるのは我々にとっては美味しい話だ。数は個体にもよるが、60メートルの怪獣の死体からは12000個もの怪獣結晶が取れるぞ。だがまあ、死体から生まれた怪獣結晶一つ一つは出現場所に現れる怪獣結晶より小さくてな。100個集めて怪獣結晶一つ分のエネルギーとなる。それを利用される訳にはいかんのでな。死体は第六部隊に回収させておる」

成る程ね。大体分かってきたかも。

「二つ目だけど、怪獣って一体だけじゃない、じゃなくて・・・同じ怪獣は一体だけじゃないのかな?愛香とリサの話を聞く限りじゃ、他にも同じ個体が居るみたいだけど?」

ロザリオは私の問いに首を縦に振る。

「居るぞ。同じ個体が出現する事が多い。我々が入れば二度と戻って来られぬ裏世界から出現し、人類にのみ敵意を向ける怪獣。どういう訳か同じ個体が現れる。奴等の中に家族構成があるのか、はたまた分裂したのかは不明だ。此ばかりは妾も知らんぞ」

でも同じ個体は存在する。

それが分かっただけでも良いか。

「最後だけど、ロザリオって歳はいくつなの?」

「えっ!?ちょっと芽々!」

「女に歳を訊くのは御法度よ」

愛香とリサに咎められた。

まあそりゃそうだよね。

「まあ良いではないか。妾は今年で126歳だ。ほれ、証拠」

そう言うと、ロザリオはホログラムの画面を見せてきた。

其処には確かに、ロザリオの名前や年齢、あらゆる個人情報が刻まれている。

「ご、ごめん。変な事を聞いて。でもなんか聞かなきゃいけない気がしたの」

「お約束じゃな」

「あっ、分かる?」

「当然じゃ。じゃが次は無いぞ」

「アッ、ハイ」

やっぱり駄目でした。

「それはそうと、芽々。お主は他のモンスターガールが出来なかったボルケノス初討伐を見事に達成してくれた!お主には報酬として、日本円9000万とボルケノスから取れた怪獣結晶をくれてやろう!」

「えええっ!?9000万に、怪獣結晶を全部!?」

すると、愛香が抱き着いてきた。

「それだけの事をしたんだよ芽々は~♥️」

「ふふっ♥️後で芽々を寝取って愛香を泣かせ、私に泣き付かせてやるわ♥️」

また話が逸れた。

やっぱり行く宛間違えたかな?

怪獣の死体

モンスターガールズに所属する少女又は女性こと『モンスターガール』によって倒された怪獣の死体は、24時間後に無数の怪獣結晶へと姿を変える。この怪獣結晶は、怪獣の出現場所に出現する怪獣結晶に比べて小さく力も弱い為、100個集めて初めて怪獣結晶一つ分のエネルギーとなる。とはいえ怪獣の死体をそのままにしておけば怪獣結晶を何処かの勢力に使われてしまう為、モンスターガールが帰還する内に死体の回収を行う第六部隊が即座に回収している。

また、怪獣の死体が怪獣結晶へと変わる場合、個体の大きさによって怪獣結晶の数が異なる。60メートルの場合、怪獣結晶12000個にもなる。

モンスターガール

モンスターガールズに所属する、怪獣結晶を宿した女達の呼び名。

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