バーチャルエネミー
「俺は戦いを求めてるんだよ!」
「大地くんは何を言っているの?」
「今やってるsnsで粘着してくるやつがいたんだよ、そいつとの戦いを求めてるんだよ」
「ブロックすればいいんじゃないの?」
「違うんだ、俺の意見が正しいと知らしめてから謝罪の言葉を聞くまで諦めちゃダメなんだ、相手を正しく導かないといけないんだよ」
「へーそうなんだ、じゃあ今はその戦いを楽しんでるのね」
「いや、それがよ、その粘着してたやつが急に出てこなくなって、最近はアンチが湧かないんだ。俺は戦いを求めてるのに」
「別にいいじゃない。よけいな喧嘩しなくて済むなら」
「でもなぁ…ん?なんだこれ」
大地の使っているsnsの広告に見慣れないアプリの宣伝があった
『バーチャルエネミー』
▪️あなたが求む闘争の世界へ、snsで舌戦を楽しもう
このアプリを入れると、あなたのスマホにインストールされている全てのsns上に、バーチャルエネミーとしてアンチコメントを打つbot機能が搭載されます。もちろん反応したらコメントも返ってきますし、相手が急に逃げたりすることはありません、心ゆくまで叩いてください。
「バーチャルエネミーってアプリ、これ面白そうだな」
「大地くんそういうの好きなんだね、でも変なウイルスとか、かかるかもしれないからやめた方がいいよ」
「うるさいな、どうせ抜かれて困るような情報ないしいいんだよ」
大地は慣れた手つきでアプリをインストールする
「あれ、ホーム画面に追加されたりしないのか」
「…………………」
「おい、鈴木どうしたんだ?」
なぜか鈴木からの反応がない
寝落ちしたのだろうか…




