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雨宿りの短編  作者: インク


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第七感

『第六感』をテーマにした企画に投稿したものです。


第六感「僕の名前は第六感。先輩たちのどれにも該当しない未知なる感覚。未来を予知したり、言葉では表現できない何かを感じ取ることもあるせいで、超感覚、霊感なんて呼ばれ方もしてるんだ」


第七感「俺の名前は第七感。第六感よりもすごいやつだ」


第六感「──え? 誰?」


第七感「第七感。お前よりもすごいやつだ」


第六感「っていうか、あなた──第一感先輩ですよね?」


第七感「そんなやつは知らん。俺は第七感だ」


第六感「あの遠くの看板に書いてある文字読めますか?」


第七感「『ステーキハウス ビーフ60%』だが、それがどうした?」


第六感「めちゃくちゃ視力いいじゃないですか。やっぱり第一感先輩じゃないですか。おもいっきり視力を(つかさど)ってるじゃないですか」


第七感「だからそんなやつは知らんといっているだろう!」


第六感「一体どうしたんです? 何がしたいんですか?」


第七感「……今朝な、急に思ったんだよ」


第六感「何をです?」


第七感「お前だけ題材にされすぎ問題ってあるじゃん?」


第六感「生まれてはじめて聞きましたけど?」


第七感「たいていの物語って主人公の第六感が活躍してるだろ?」


第六感「まあ、創作には都合のいい感覚ですからね」


第七感「聞いたことないだろ? 『うおお! 俺の第一感が吠えてるぜ!』とか」


第六感「まあ……確かに」


第七感「ネットで調べたんだけどさあ、お前の守備範囲広すぎなんだよ」


第六感「五感にないものは、だいたい僕の管轄(かんかつ)ですからね」


第七感「俺にも少しわけてくれよ。予知能力とか、さわらずにものを動かす力とか。お前にはたまに幻覚を見る能力を残しておいてやるから安心しろ」


第六感「いやですよ。一番いらないのを押しつけないでくださいよ」


第七感「とにかくお前は恵まれすぎなの。俺らにもわけろよ」


「そうだそうだ!」


第六感「今度は誰です?」


第八感「俺は第八感」


第九感「俺は第九感」


第六感「なんかもう、コミックスみたいになってるじゃないですか」


第七感「第七巻、好評発売中」


第十感「第十巻特装版にはオリジナルアニメの収録されたBlu-rayがついてくるぞ。数量限定、今すぐポチれ」


第六感「そういうのいいですから。というか第一感先輩から第四感先輩まで、みなさん(そろ)って何やってんですか」


第七感「我々の要求は一貫している」


第八感「第六感よ、貴様は多くを持ちすぎている」


第九感「独占はよくない。少しはノブレスオブリージュしたまえ」


第十感「じっとしてろ。すぐに終わるから」


第六感「ちょっと待ってくださいよ先輩方、目が本気なんですけど? あのマジで──」


「そこまでだ!」


第一感「たー!」


第二感「ちー!」


第三感「つー!」


第四感「てー!」


第五感「とー!」


第七感「──ぐは!」


第八感「──ぐひ!」


第九感「──ぐふ!」


第十感「──ぐへ!」


第六感「第一感先輩から第五感先輩? だったらこいつらは?」


第一感「そいつらはニセモノだ。正しくはお前の能力である幻覚が見せた(まぼろし)とでもいうべきかな」


第六感「そうだったんだ……僕の感覚が暴走していたのか……」


第四感「今日の食事当番はあなただったでしょ? いつもと味が変だなって私の味覚が違和感を覚えたのがはじまりだった」


第二感「遠くで独り言をつぶやくお前の声を俺の聴覚が拾って」


第五感「俺の嗅覚でお前の位置を特定して」


第一感「俺の視覚でお前を見つけたんだ」


第三感「さあ手を握って。触覚を刺激すればおちつくから」


第六感「先輩……ありがとうございます。僕は今、とてつもない多幸感に包まれています」


第一感「お前は一人で背負いすぎているからな……ときに、そのことで提案なんだが」


第六感「はい、なんでしょうか?」


第一感「たくさんの感覚を持ってるのは大変だろう。どうだ、俺たちにも少し、わけてみないか?」


第六感「ええっと、それは……あれ? なんだか話題がループしてるみたいな? それにさっきから僕の危機感がビンビン反応してるみたいなんですけど……」



徹夜つづきと深夜テンションがコラボレーションするとこういうものができますよ、というサンプル。

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