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誰も知らない、私の三国志  作者: 龍ノ珠
天女伝説
7/10

車騎将軍

その日の夕刻、部屋に来客があった。



車騎将軍ことこの屋敷の主、董承の様だ。

やや小太りの男性であった。


部屋に入ってくると、家人を下がらせ、私と二人きりになった。




すると、とたんに跪き礼をとった。



「あっ、あの……」

私が立ち上がり、顔をあげてもらおうしたが、



「天女様…、あぁ…天は我らに遣わして下さった。」

目の前の将軍は歓喜に震えている。



「…どうか、帝の悲願をお聞き届けください…。」


















そうしてしばらくして、将軍は部屋から出て行った。

歴史書には董承はやや残忍な面やずる賢い側面も見受けられる。


しかし、


「……帝を思う忠臣なのね。」

















その夜、少し欠けた満月を望みながら物思いにふける。

私がどうして此処の時代に来てしまったか分からなければ、元への戻り方も分からない。

董承のあの様子だと計画を中止することはまずないだろう。自身の命や一族よりも帝の密命であろう。

そんな事件まであと数日もないであろう、現在。

私もここで人知れず処刑されるのか、それともうまく逃亡出来るのか…。


「…良くて…曹操の前に引き出される…くらいかしら…。」







そう呟いて寝台へ入った。












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