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誰も知らない、私の三国志  作者: 龍ノ珠
天女伝説
5/10

月の通(みち)




冷たい水の中


わずかにさすは


月明かりのみ









池に体が浮上すると共に目に入ってきたのは、沢山の人。


沈む意識の中、手を伸ばすが、虚空を掴む。







ああ、なんて月が綺麗なんだろう…


さっきまでこんなに明るく見えていただろうか……







そこからの記憶は途切れた。



















































「……ん…。」



見慣れない天井



静かに揺れる橙




身体は濡れてはいないようだが、やけに重く気怠い。



身体を少しよじってみるが、ベッドにしてはやけに固い。



身体に掛けてあるものも布団ではなさそうである。





明凛はゆっくりと体を起こした。

結い上げていたはずの髪は降ろされており、さらりと垂れてきた。



「……衣?」

手に取ったそれは日本でいう袿のようなものであった。



「それに、何で私こんな恰好を?」

日本でいう処の、襦袢、単姿ではないか。




訳が分からず部屋の中を見回していると、部屋の引き戸が開いて誰かが入ってくる。

麗奈が心配してきてくれたのかと想い見やるが、見知った顔ではない。



私よりいくらか年上の女性で、先ほどまで麗奈が着ていたような服装をしている。

そしてその女性は言った。



「お目覚めでございますか、明凛(めいりん)様。」






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